ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

長い戸棚の制作 その2

2016年08月03日 | 木工
いつの間にかミンミンゼミやツクツクホウシが鳴き始めています。

蝉の鳴き声にも季節の移ろいを感じます。

コオロギも鳴き始めました。

もう7時には暗くなるし。




戸棚の制作の続き。

納期が迫り、引き出しや扉を作っている写真を撮り忘れました。





これはつまみ。サクラ材。

27個も必要です。

今回の家具に合わせて少し大きめに作りました。






床の間を本体が占領し、その隙間に棚板やら扉やら引き出しを置いてオイルを乾かします。






引き出しや扉を仕込みつまみを付けます。



この家具は全てを並べると前面が扉と引き出しだけ見えるようなデザインです。

つまりアウトセット(かぶせ)になります。
棚口や束などの本体の箱部分が見えません。

このようなデザイン処理のものはインセットより工作がちょっと楽です。






開けたところ。

扉の金具はスライド蝶番というもの。
ほとんどのキッチン収納などに使われています。
ネジを回して位置や出を調整できます。
しかし、方法を知らずにいじってしまうとめちゃめちゃになるので要注意。

閉めたときに金具が見えずすっきりと見えるのが利点ですが中ではちょっと邪魔になります。








納品しました。




間口は5mになります。






長すぎて写真に納まりづらいです。
正面から一部を撮影。







数年前にお納めしたテーブルセットもクリ材。
何年かで良い色になっています。

時間が経って一番良い色になるのはクリだと最近思っています。
このテーブルももっと渋い味が出てくるはず。