ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

動物モチーフのお皿

2016年08月13日 | 木工
夜はすっかりコオロギの大合唱。

蝉もヒグラシからツクツクホウシの季節に。

山はもう晩夏の雰囲気です。





動物のモチーフのお皿を作りました。





これがアイデアスケッチ。






板にスケッチを移します。






葉っぱにテントウムシのお皿です。

葉っぱの形に切る前に内側を彫ります。
周りが四角い方が固定しやすいからです。






作業台にしっかりと固定します。

あとはひたすら手作業で彫り進めます。








まだラフですがこんな感じ。

このあと外周を葉っぱの形に仕上げます。








こちらは丸い葉っぱにカエルのお皿。

カエルのレリーフになるところを高く残してお皿を挽きます。







カエルの絵を移します。

このあと、またひたすら手作業の彫刻です。







出来ました。
オイル風のウレタンを三回ほど塗ります。






足は焼きペンで描きました。






こちらがカエルのお皿。






アップで見るとまだまだ技術的に未熟さを感じます。




作ってみるといくつか思うところがあります。


もう少し薄彫りにした方が品良く、使いやすく実用的ではないか、とか。

モチーフの組み合わせをもっとリアリティーを持たすとか。(カエルには蓮でしょう)

根付の様に洒落を利かすとか。

材ももっと固い方が刃物切れがよく、彫刻の表現が生き生きとするのではないか。(いや彫るのが大変よ)

人工乾燥の材はパサパサしていてこのような工作には向かないかもしれないとか。

もう少し機械や治具を工夫して売りやすい値段でできる方法はないかとか。

もっとたくさんの種類の刃物が欲しくなります。




デザインとかはいくらでも出てくるんですが作るのは大変です。