ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

クリのシューズキャビネット

2018年03月27日 | 木工
私の村の桜はまだこんな感じです。





因みに春分の日の雪。



今はもうきれいに融けてます。





クリ材の靴棚を作りました。

去年の11月に作った物の写真をご覧になってのご注文です。



でも作っている時の写真をほとんど撮り忘れた。





前回のは高価な上吊り金物を使いましたが、今回は戸車はあるけど下の溝が無い様式の物にしてみます。






地板にはピンだけ出ています。

溝があると靴から落ちる砂が入って戸車の走りを邪魔します。

板が平らならば掃除がしやすいのです。

扉をいつもより厚くして戸車の後ろに溝を突きます。

その溝の中をピンが滑ります。






このように溝が無い引き違い扉が成立します。







棚を付けるのには「棚柱」という金具を使いました。

この方が「棚ダボ」よりも細かいピッチで棚板の段が変えられます。

靴は軽いので棚板をあえて薄くしてあります。

靴が沢山入るように。







もう一点、初めての仕掛け。

扉を開けると地板に穴があいていて、傘立てになっています。

本体は上がり框に乗っていて、三和土との段差に箱を設けて傘が収まるようになっています。









納品してきました。

いい木目のきれいな家具になったと自画自賛。








扉の鏡板は「ブックマッチ」になっています。

板を割いて本を開くように剥いだものです。

木目が線対称になっています。



取っ手はブラックウォールナットです。



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上野村クラフトフェア 食と工芸展@スマーク伊勢崎

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