ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

とんかつ屋さんの椅子の制作 ケンポナシ

2018年04月14日 | 木工
季節が移ろうのが早い。




川面に流れる花びらよ。





今年はソメイヨシノが開花した一週間の陽気が良かったので、あっという間に満開になって散ってしまった。





新緑も日々色を増していきます。

毎日景色を眺めて通勤するのがたのしい。自転車なので風を切って。






とんかつ屋さんの椅子をコツコツと作っています。





これは背もたれ。

4cm厚材からカーブを切り出します。







カウンター席用の物は座面が高く、足載せが付きます。

その前足と足載せの接合部。







直材の面取りは鉋で丸めます。

このような台に載せて角材に鉋をかけます。







全ての材に手鉋をかけます。

なにしろ数がなにしろ多く一日中鉋をかけ続けるので、ずらっと鉋を研ぎあげて端から使っていきます。













それぞれの部材。








左右の足と座枠は二枚ホゾで結合します。

中で前後の座枠のホゾとぶつかるので15mmの長さしかホゾ先が取れないので強度を確保するためにホゾを二枚にしてあります。








その左右の足を組みます。









ここまではまだ平面的なのですが、この先組み立てが進むと工房が手狭になります。







組んでから、こちらの穴あけをします。

組み立てる前の部材でも両方の穴あけは出来ますが、この方が「穴のクリーニング」という一工程を少なくできます。







開けた穴を除くと横手の二枚ホゾの先が見えています。

穴が双方から開いた状態で組み立てると糊が一方の穴の底に流れてくるので次を組むのには掃除が必要です。

組んでから穴を開ければ掃除の手間が省けるのです。












組み立てはここまででまだ三分の一です。