NHKの「繭子ひとり」、あこがれの”山口果林”が呉に来る
P社に入社した時、東京に配属されたかった。
それは、東京には「山口果林」がいるから。
NHKの連続テレビ小説「繭子ひとり」の主演・山口果林は週刊誌の表紙やグラビアで見ない日は無いほどブームになった。
東京にはあんなきれいな人が住んでいるのか、とあこがれていた。
その「繭子ひとり」の撮影のため、山口果林が呉に来た。
撮影を見に行きたいけど、まだ新入社員で”休む”ことは、とてもできない。
同じ呉の空の下にいることに満足するしか仕方なかった。
撮影は呉の市街地でなく、倉橋島の方であった。
・・・・・・・・・
オーリングブーム
その年は、空前のボーリングブームだった。
テレビでは「さわやか律子さん」が人気だった。
P社に限っても、呉事務所の管轄内で3か所工事中だった。
ボーリングのローラーの装置は大福機工という会社の独断場で、天下だった。
その会社の据え付け日を厳守しないと、多忙で、次はない、という状況だった。
無事、大福機工が済む頃、新聞に「○○ボールxx月xx日オープン」と宣伝記事が掲載される。
それから毎日のように女子社員をオープン前のボーリング場に派遣していた。
それは、いきなりオープンするより、いくらか玉を滑らしておくのが良いそうだ。
毎日女子社員は仕事で、無料の、新品のボーリング場を楽しんでいた。
・・・・・・・・・
”浅間山荘事件”、まるいちにちテレビの見放題
赤軍派が人質を取って立て籠もる浅間山荘に、警察が突入する日。
その日、会社のテレビはスイッチがオフになることは無かった。
仕事をするのは女子社員だけ、男子社員はテレビにくぎ付けだった。
テレビを見ながら、
そのうち突入するだろう、終わるだろうと思っていたら、そのまま一日かかった。
仕事日でありながら、一日テレビを見てすごす日となった。
テレビの最高視聴率は90%になったと言われている。
P社に入社した時、東京に配属されたかった。
それは、東京には「山口果林」がいるから。
NHKの連続テレビ小説「繭子ひとり」の主演・山口果林は週刊誌の表紙やグラビアで見ない日は無いほどブームになった。
東京にはあんなきれいな人が住んでいるのか、とあこがれていた。
その「繭子ひとり」の撮影のため、山口果林が呉に来た。
撮影を見に行きたいけど、まだ新入社員で”休む”ことは、とてもできない。
同じ呉の空の下にいることに満足するしか仕方なかった。
撮影は呉の市街地でなく、倉橋島の方であった。
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オーリングブーム
その年は、空前のボーリングブームだった。
テレビでは「さわやか律子さん」が人気だった。
P社に限っても、呉事務所の管轄内で3か所工事中だった。
ボーリングのローラーの装置は大福機工という会社の独断場で、天下だった。
その会社の据え付け日を厳守しないと、多忙で、次はない、という状況だった。
無事、大福機工が済む頃、新聞に「○○ボールxx月xx日オープン」と宣伝記事が掲載される。
それから毎日のように女子社員をオープン前のボーリング場に派遣していた。
それは、いきなりオープンするより、いくらか玉を滑らしておくのが良いそうだ。
毎日女子社員は仕事で、無料の、新品のボーリング場を楽しんでいた。
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”浅間山荘事件”、まるいちにちテレビの見放題
赤軍派が人質を取って立て籠もる浅間山荘に、警察が突入する日。
その日、会社のテレビはスイッチがオフになることは無かった。
仕事をするのは女子社員だけ、男子社員はテレビにくぎ付けだった。
テレビを見ながら、
そのうち突入するだろう、終わるだろうと思っていたら、そのまま一日かかった。
仕事日でありながら、一日テレビを見てすごす日となった。
テレビの最高視聴率は90%になったと言われている。