しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

大正の暮らし

2020年06月24日 | 大正
管理人の家では昭和30年代前半まで醤油を作っていた。
その部分は金光町よりも、相当遅れた農家だった。


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「金光町史・民俗編」 金光町 平成10年発行


醤油
昔は家で作ったと言われるが、明治生まれの人でも作った経験はなく、醤油屋から購入した。
一升徳利をぶら下げて買いにいっていた。


塩は漬物などになくてはならないものであった。
食卓には自家栽培の胡麻を混ぜて胡麻塩を作っておき、ご飯などに振りかけて食べていた。

砂糖
高価なもので、甘いものはご馳走であった。
普段はめったに使うことは無かったが、祭りのサツマイモの天ぷらなどを作る際には購入して使用した。

子供の間食
店で売っているお菓子と言えば、煎餅(せんべい)やこんぺい糖、飴玉ぐらいで、大正時代には、二銭で大きな飴玉が四つ買えた。
子供のおやつとはいえ、お菓子を買って食べることはまれであった。
一般的なおやつには、
大豆やソラ豆をほうろくで煎ったもの
氷餅を焼いたり、あられを煎ったもの
豆餅
家の庭先や近くの野山にある、
桑の実、グミ、ユスラ、イタドリ。

大人たちの間食
沢庵を摘まみながら番茶を飲み、一息ついていた。
そら豆ができれば塩ゆでにして田んぼへ持って行き、おやつにした。

コメント
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