ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

GREENROOM FESTIVAL‘17 第2弾!

2017-02-20 19:45:12 | フェス、イベント
NAO YOSHIOKA / THE TRUTH

グリーンルーム・フェスティヴァルの出演アーティスト第二弾がオフィシャル・サイトにて発表されました。今回は9組。

Suchmos
田島貴男(ORIGINAL LOVE)
bonobos
Yogee New Waves
never young beach
ハンバート ハンバート
奇妙礼太郎
Nao Yoshioka
Nulbarich


前回のマイケル・フランティとニューマスターサウンズには熱くなりましたが、今回は残念ながら邦楽勢ばかりですね~。そんな中、注目は Nao Yoshioka です。日本が世界に誇れる女性ソウル・シンガー。クラシカルなソウルを歌っても絶品の彼女ですが、現行アーティストとして、ネオな感性を聴かせてくれる最新作「THE TRUTH」も話題。海外フェス等への出演を経て、ライヴもどんどん進化しているようですので、楽しみですね!


あと、なんだかんだ言って、Yogee New Waves 、never young beach 、Nulbarich 辺りも気になります。


*写真は昨年リリースされたNAO YOSHIOKA の3rd作「THE TRUTH」。カーリー・マティーン、ミュージックマン・タイ、キャロリン・マラカイといった名うてのプロデューサー/ライターとのコラボにより、彼女の新たなステージを予感させるモダン・ソウル。

今週のあれこれ

2017-02-19 14:32:07 | 今週のあれこれ
Beyoncé / Lemonade

さて、今週も色々ありました。

まずはグラミー賞ですよね。アデルが主要3部門を独占!というより、ビヨンセが獲れなかった…。私はビヨンセの大ファンなので、今年は主要部門も含めて大量受賞もあるか?と期待していただけに残念でしたね〜。特に最優秀アルバムだけでもビヨンセに受賞して欲しかった! でも授賞式後にツイッター等で、何故ビヨンセが取れないのか?っていう意見が噴出して、ちょっと嬉しかった。また、時代の趨勢を反映していないグラミーは終わってる、みたいな評にもいちいち頷けましたね。でも理想を言えば、時代の趨勢に関係なく良い音楽を選ぶということなんでしょうけどね。もちろんそれがアデルだと言いたい訳ではないんですけど…。

それにここで言う”時代の趨勢”って言うのは、概ね少なからずメインストリームに対するアンチが含まれている訳で、それがメインストリームの象徴でもあるグラミー賞、特に主要部門を受賞出来ないのは当たり前と言えば当たり前なんですよね。だからこそ、獲ることに意味があるんでしょうけど。逆に”時代の趨勢”がグラミーを獲っちゃったらその趨勢こそ終わっちゃってるとも言える訳で、なかなか難しい。そういう意味では、今回、グラミーを獲れなかったことで、かえってビヨンセの立ち位置が鮮明になったとも言えて、それが反響の一因にもなってるんでしょうね。


先週はフジやサマソニの第1弾発表で賑わった夏フェス界隈ですが、今週はいよいよフジロックのチケット先行販売や、オフィシャルツアーの受付も始まり、なんだか本格的に夏フェス・シーズン到来な雰囲気。EDMの祭典「ULTRA JAPAN 2017」の開催も発表され、限定早割チケが1分で完売になったとか。相変わらずの人気ですね。って言うか、まだ極寒の2月中旬なんですけどね。


ヴィンテージ・トラブル、アーロン・アバナシー、ユセフ・カマール、ベッカ・スティーヴンス、そしてデイヴィッド・ヒダルゴ & マーク・リボウと、続々と気になる来日公演が発表になっています。特にデイヴィッド・ヒダルゴ & マーク・リボウは楽しみですね。デイヴィッドなのか、デヴィッドなのか? ヒダルゴなのか、イダルゴなのか? リボウなのか、リーボウなのか、それともリボーなのか? まあ、それはともかくとして、トムズ・キャビンの先行予約は今日2月19日から始まってます。私も先程予約しました!


そして、今日飛び込んできたクライド・スタブルフィールドの訃報。ジェイムズ・ブラウンの元、数々のファンク名曲でドラムを叩いてきたレジェンドです。大好きなドラマーでした。RIP

Still Caravan @渋谷タワーレコード

2017-02-18 18:46:53 | インストアイベント
fox capture plan 、ADAM at 、桑原あい、そしてWONKなど、邦ジャズ・シーンの躍進著しい昨今ですが、その一角を担うStill Caravan のインストアライブがあったので、見て参りました。場所はタワーレコード渋谷店。

先月、2nd作「EPIC」をリリースしたばかりのStill Caravan 。ギター&ヴォーカル、キーボード、ベース、ドラムスに、サンプリングを操るトラックメーカーという5人編成。メンバーにトラックメーカーがいるところからして現代的ですが、元々、そのトラックメーカーさんが作ったバンドだそう。

CDでは、低音を効かせたキレのあるグルーヴで、ヒップホップやソウルを通過したメロウ・アーバンなクロスオーバー・ジャズを聴かせてくれますが、流石にインストアでは、もう少し爽やかで親しみやすい印象。「Butterfly」、「Railroad No.9」、「Share My Soul」など、歌ものも含めてバラエティ豊かな曲を披露してくれました。最後にやった、ファンキーなオルガン・ジャズ「Urban Jack」、格好良かったです。次はもっと音圧の高いところで見てみたいです。

本日のセレクト! ホセ・ジェイムズの新作

2017-02-17 22:32:42 | R&B、HIPHOP
JOSÉ JAMES / LOVE IN A TIME OF MADNESS

通算7枚目、ブルーノートからは4作目となるホセ・ジェイムズの最新作「LOVE IN A TIME OF MADNESS」。大きくR&Bへと舵を切った作品と話題のアルバム。元々、ジャズからR&Bへのアプローチで時代の扉を開けたシンガーですが、なるほどこれはそこから一歩も二歩も踏み込んだ意欲作ですね~。なにせ、ほぼ全編打ち込みをベースにしたサウンドですからね。昨今のR&Bは、ジャズやヒップホップとの相互影響以上に新進クリエイター達との交配により著しいアップデートを繰り返してきましたが、本作はそんな先鋭的なブラック・ミュージックの空気を宿しつつ、ホセの進歩的なアーティスト性を物語る一枚となりました。

アンビエントなリズムに乗るホセの歌声が耽美な魅力を放つ「What Good Is Love」や「Last Nights」、シンガロングな美メロが印象的な「Remember Our Love」に「Breakthrough」、マリ・ミュージックを迎えたゾクゾクする程美しい「Let It Fall」や「To Be With You」、などなど。さらにアルバムの核となるプリンスへのオマージュ「Live Your Fantasy」やファルセットがセクシーな「Ladies Man」という2曲のファンキー・ナンバー。このファンク曲はレトロな味わいながら、その瑞々しさ故か返って新しく聞こえるというマジック。ホセのクールなセンスが光ります。

気鋭のクリエイター達とのコラボが生んだ、ホセ・ジェイムズの新章であることは間違いないでしょう。なにせホセ自身が「ジャズのキャリアの終わりを告げる作品」と断言しているとかいないとか。とは言え、スローやミドルはもちろん、ファンキーな曲ですら、歌声の深層からジャジーな柔らかさがしみています。先鋭的でありながら、メロディアスでビタースイートな歌心に溢れた作品。なにせ今作のテーマは「愛」だそうですから!

日本盤ボーナストラックの「Trouble (TARIO RIMIX)」と「Live Your Fantasy (WONK RIMIX)」も格好良い!







よろしければこちらも是非!


先日、ホセ・ジェイムズとWONKの招待ライヴに行ってきました。↓
 
2017年2月15日 ホセ・ジェイムズ@渋谷コンタクト

ホセ・ジェイムズ @渋谷contact

2017-02-16 22:15:55 | R&B、HIPHOP
2月15日、ホセ・ジェイムズのショーケース・ライブに行ってまいりました。場所は渋谷contact 。こちらはファッション・ブランド「APPLEBUM」とブルーノート・レーベルによって共同開催された『APPLEBUM x BLUE NOTE present BLUE LOUNGE』というイベントで、一般客は全て招待制。私は幸運にもツイッター応募で当選した次第であります。ちなみにこの日は、ホセ・ジェイムズの最新作「Love In A Time Of Madness」の日本先行発売日でもあり、会場内は、リリース・パーティ的な特別な熱気に包まれていました。ちなみに私、ミーハー魂を炸裂させてかぶり付きで堪能させて頂きました。

まず登場したのは、日本から彗星の如く現れ、世界水準のジャズ/ソウル/ヒップホップ・バンドと話題沸騰のWONKが登場。今注目のバンドだけに、私も生で観るのを楽しみにしていたんです。キーボード、ドラムス、ベース、ヴォーカル、サックスという編成。イントロダクションに続いてアルバム「SPHERE」から「1914」でスタート。空間を切り裂くが如くのドラムのキレと、フロアを揺るがす重低音ラインが格好良い!!そのリズムに鍵盤、サックス、ヴォーカルがフューチャリスティックに絡み合う。5、6曲と短いライヴではありましたが、間近で観る、日本で今最も先鋭なバンドの生ライヴに続々させられました。女性コーラス隊を向かえたラストの「savior」も格好良かった。特にエンディングのブレイクには痺れました! ちなみに彼ら、この翌日からヨーロッパ・ツアーに出かけるそうです。


さて、WONKではステージ狭しと楽器群が並べられていましたが、それらが奇麗さっぱりと片付けられ、そこにはマックのノートブックと、VOXのアンプ、その横に赤いテレキャスが1本あるだけという、異様な程シンプルな光景に。その間、DJ MITSU THE BEATSのプレイを挟み、SOIL&"PIMP"SESSIONS の社長のMCで盛り上がった後、いよいよホセ・ジェイムズが登場。

白地のシャツに植物柄のジャケット、薄いサングラスに短く刈られた髪型。いや〜、絵になります! 自身でノートブックを操作しオケを流し、最新作からの曲をしなやかに歌い、踊る。バックが生バンドではなかったのは残念と言えば残念なんですけど、リリースされたばかりの最新作は打ち込みをベースにしているそうなので、これもありかと。って言うか、後方スクリーンに輝く幾何学的映像を含め、マック&ギターと共にステージに一人で立つホセ・ジェイムズというシンプルな構図がめっちゃオシャレ!!約3年振りという新作「Love In A Time Of Madness」は、ビリー・ホリデーをトリビュートした前作とは打って変わってのR&B作品ということで、その新曲を立て続けに披露するこの日のステージ・パフォーマンスも、華やかなR&Bシンガーを感じさせる格好良さに溢れていました。

アルバムのオープニングを飾る「Always There」でスタートし「What Good Is Love」へと続く。耽美なリズムにのるホセの歌声がスウィート! セクシーなファルセットが揺れる「Ladies Man」や、リードシングルとして先行発表されていた「Live Your Fantasy」のようなファンキーな曲は新しいホセ・ジェイムスの瑞々しさに溢れながらも、歌声にはしっとりとしたジャズ・フィーリングが滲みている辺りはホセ・ジェイムズのホセ・ジェイムズたるところ。代表曲「Trouble」のうねる低音をフィーチャーしたトラックは明らかにアルバム「No Beginning No End」収録とは違うオケで格好良かった!これは最新作収録のリミックス・ヴァージョンのようですね。エンディングにはアカペラでサンプリングのようなパフォーマンスも披露して盛り上がりました。

終盤に歌ったスロー「To Be With You」も良かった! ホセ・ジェイムスと言うと、アルバムごとに音楽性を変化させてきたとは言え、そのヴォーカルについてはジャジーでクールなフィーリングが強く、必要以上に感情的にはならない印象もあったりしますが、この曲では最前の女性客の手を握りながら、ソウルフルに声を張り上げる場面もあり、またその声が艶やかで素晴らしかった!!こういうホセ・ジェイムズも良い!!

そして最後はいよいよ”さくら”と命名されているらしい、エレキ・ギターを手に取っての弾き語り。しかし音が出ない…。どうやらエフェクターに電源が行ってない模様で、ホセ自らそれを突き止めると、迷わずエフェクターからジャックを抜き、アンプに直結、そしてジャーン!と音を鳴らして盛り上がる観客。ラストはこちらも「No Beginning No End」からエミリー・キング提供の名曲「Come To My Door」。オーガニックなメロディーを歌うホセの歌心にうっとりしながらも、サビを観客達で歌ったりとアットホームな雰囲気に。

いや〜、それにしてもホセ・ジェイムズ、格好良かったですね〜。私のような男がかぶり付きで観ちゃって、女性客に申し訳ないなとも思いつつ、最前列の役得でがっつり握手もしてもらいました〜。あとMCで日本のファンや、今日の観客、共演者に感謝の言葉を掛ける姿も印象的でした。

ちなみに、ホセの新作にはWONKによるリミックスも収録されていますが、この日、残念ながら共演はありませんでした。でもWONKとホセ・ジェイムズが出演するという、思いっきり旬なイベント、その先鋭な雰囲気を存分に堪能出来ました!!




この日のセットリストはこんな感じ。

1. Always There
2. What Good Is Love
3. Ladies Man
4. Closer
5. Remember Our Love
6. Trouble(Tario Remix)
7. Live Your Fantasy
8. To Be With You
9. Come To My Door






JOSÉ JAMES / LOVE IN A TIME OF MADNESS
こちらがイベント当日がリリース日だったホセ・ジェイムズの最新作。R&B色が強いとは言え、単純なR&Bではないのはもちろん、時代に対して鋭角的に歩む彼ならではのアーティスト性と、シンガーとしてのホセの魅力が詰まったアルバムです。

アル・ジャロウ R.I.P.

2017-02-15 13:14:25 | ジャズ
Al Jarreau 1976 -Take Five



2017年2月12日、ジャズ・ヴォーカリストのアル・ジャロウが亡くなられました。享年76歳。数日前に疲労のためツアー活動からの引退を表明したばかりでしたが、まさか亡くなられるとは思わなかったので、とても残念です。

上の動画は76年とのことですので、デビュー間もない頃ですね。まるで口からリズムが溢れ出るような語り口は、まさにヴォイス・パーカッションの元祖。それも含めて歌を楽器のように操る歌唱は、ヴォーカルの概念すら変えてしまいそうな衝撃だったことでしょう。またテクニックだけではなく、ポップスとしても成功を収める歌心の持ち主でした。後続への影響も計り知れない、不世出のヴォーカリスト。

アル・ジャロウさん、安らかに。

Happy Valentine!

2017-02-14 23:22:42 | 余話
今日はヴァレンタインデーでしたね。私も妻からチョコレートを貰いました! しかも今年はローリングストーンズです。ブリティッシュ・エアのファーストクラスで提供されるチョコレートを手掛ける新鋭ショコラティエ、ステファン・トリグさんによるチョコだとか。なんか凄そう。トートバック付いてるし。



ペンケース型の素敵な缶に入ってます。







開けるとコイン型のチョコレート。勿体なくて食べられませ〜ん!!奥様、ありがとう!

グラミー賞授賞式!

2017-02-13 20:05:58 | R&B、HIPHOP
Beyoncé / Lemonade

ビヨンセ残念!!

まあ、仕方が無いですね。アデルが強過ぎました。事前の予想でもアデル優位の印象ではありましたが、主要3部門のうちアルバム部門だけはビヨンセが獲れるんじゃないかと思っていたのですが、全部アデルに持ってかれちゃいましたね。オープニング・パフォーマンスの「Hello」、ジョージ・マイケル・トリビュートの「Fastlove」、2曲のパフォーマンスも素晴らしかったですしね。特に「Fastlove」は歌っている途中で一旦止めて、もう一度最初からやり直したんですよ。グラミー賞でのこの失態はもちろん不名誉なことなんですけど、それが良かったんですよ。一層、アデルの歌と気持ちが心に滲みましたからね。あの歌を聴き終えた瞬間に、この人は凄いシンガーだなと思いましたし、同時に今年はアデルの年だな、とも思ったんです。『Record Of The Year』と『Album Of The Year』の受賞スピーチでのビヨンセを賞賛する言葉も印象的でしたしね。そしてそれを聴きながら涙ぐむビヨンセの表情も。

結局、9つでノミネートされていたビヨンセは2部門の受賞に止まり、5つでノミネートされていたアデルはその5部門全てを受賞。明暗を分けたと言えるかもしれませんが、そのドラマも含め、二人のディーヴァの存在感が圧倒的だった今日のグラミー授賞式でした。


さて、授賞式のお楽しみと言えば、賞レース以上にパフォーマンスなのです。アデル以外で印象的だったのは、まずはやはりビヨンセ。エジプトの女王のような衣装で、映像を交えた神秘的なパフォーマンス。曲は「Love Drought」〜「Sandcastles」。大きくなったお腹を抱えながらの神々しい美しさに瞬きするのを忘れる程でした。「Lemonade」のなかでも私が一番好きな「Sandcastles」を歌ってくれたのは嬉しかったですね! 歌唱自体はあまり力まず、滑らかな印象でした。歌い終わった後の投げキッスも良かった。

アリシア・キーズとマレン・モリスのコラボ。マレン・モレスは新人賞にもノミネートされていた女性カントリー・シンガーですが、とてもソウルフルな歌声の持ち主で、アリシアとのデュエットもエモーショナルでとても良かったですね。曲はマレン・モリスの「Once」。これはカントリーと言うより、完全にソウルでしたね。

あとは、ダップ・キング・ホーンズを従えたスタージル・シンプソンとか、ダフトパンクとザ・ウィークエンドの共演も良かった。それと今年は司会者のジェームズ・コーデンも面白かったですね。特にハリボテの車を持ってニール・ダイアモンド他色んなシンガーを巻き込んでの「Sweet Caroline」。最後は会場全体で大合唱のようになりめちゃくちゃハッピーで楽しい雰囲気でした。

他にも、プリンスやビージーズのトリビュートとか、ウィリアム・ベルとゲイリー・クラーク・ジュニアのコラボとか、エド・シーラン、ブルーノ・マーズ、そしてメタリカ&レディ・ガガなど、今年も観どころ満載のグラミー授賞式でした。






さて、最後に「ルーツな日記」的に気になる部門の受賞結果のあれこれを。


『Record Of The Year』
Adele / Hello
Beyoncé / Formation
Lukas Graham / 7 Years
Rihanna Featuring Drake / Work
Twenty One Pilots / Stressed Out

今年は文句無しにアデルの年でした。パフォーマンスも素晴らしかったですし。受賞スピーチでのビヨンセへの言葉も印象的でしたね。




『Album Of The Year』
Adele / 25
Beyoncé / Lemonade
Justin Bieber / Purpose
Drake / Views
Sturgill Simpson / A Sailor's Guide To Earth

ここはビヨンセを予想する人が多かったように思うのですが…。




『Song Of The Year』
Khalif Brown, Asheton Hogan, Beyoncé Knowles & Michael L. Williams II, songwriters (Beyoncé) / Formation
Adele Adkins & Greg Kurstin, songwriters (Adele) / Hello
Mike Posner, songwriter (Mike Posner) / I Took A Pill In Ibiza
Justin Bieber, Benjamin Levin & Ed Sheeran, songwriters (Justin Bieber) / Love Yourself
Lukas Forchhammer, Stefan Forrest, Morten Pilegaard & Morten Ristorp, songwriters (Lukas Graham) / 7 Years

やっぱりアデルですね。ビヨンセ残念。




『Best New Artist』
Kelsea Ballerini
The Chainsmokers
Chance The Rapper
Maren Morris
Anderson .Paak

基本的にストリーミング配信でしか新作をリリースしていないチャンス・ザ・ラッパー。彼が新人賞に選ばれるのは、まさに新時代の到来か。




『Best Pop Solo Performance』
Adele / Hello
Beyoncé / Hold Up
Justin Bieber / Love Yourself
Kelly Clarkson / Piece By Piece (Idol Version)
Ariana Grande / Dangerous Woman

アデル強し。




『Best Traditional Pop Vocal Album』
Andrea Bocelli / Cinema
Bob Dylan / Fallen Angels
Josh Groban / Stages Live
Willie Nelson / Summertime: Willie Nelson Sings Gershwin
Barbra Streisand / Encore: Movie Partners Sing Broadway

ボブ・ディランとウィリー・ネルソンの2代レジェンドによるスタンダード対決はウィリー・ネルソンに!




『Best Contemporary Instrumental Album』
Herb Alpert / Human Nature
Bill Frisell / When You Wish Upon A Star
Steve Gadd Band / Way Back Home: Live From Rochester, NY
Chuck Loeb / Unspoken
Snarky Puppy / Culcha Vulcha

ここはビル・フリーゼルを予想していたのですが、スナーキー・パピーでも納得。




『Best Rock Performance』
Alabama Shakes / Joe (Live From Austin City Limits)
Beyoncé Featuring Jack White / Don't Hurt Yourself
David Bowie / Blackstar
Disturbed / The Sound Of Silence (Live On Conan)
Twenty One Pilots / Heathens


『Best Rock Song』
David Bowie, songwriter (David Bowie) / Blackstar
Radiohead, songwriters (Radiohead) / Burn The Witch
James Hetfield & Lars Ulrich, songwriters (Metallica) / Hardwired
Tyler Joseph, songwriter (Twenty One Pilots) / Heathens
Rich Meyer, Ryan Meyer & Johnny Stevens, songwriters (Highly Suspect) / My Name Is Human


『Best Alternative Music Album』
Bon Iver / 22, A Million
David Bowie / Blackstar
PJ Harvey / The Hope Six Demolition Project
Iggy Pop / Post Pop Depression
Radiohead / A Moon Shaped Pool

デヴィッド・ボウイのこの「Blackstar」関連は上記3部門を含む計5部門で受賞。関連部門含めですが、この数はアデルと並んで今回の最多受賞です。ちなみに、デヴィッド・ボウイはこれまでビデオ賞や功労賞の受賞はあるものの、意外にも音楽部門での受賞は今回が初めてだとか。




『Best Rock Album』
Blink-182 / California
Cage The Elephant / Tell Me I'm Pretty
Gojira / Magma
Panic! At The Disco / Death Of A Bachelor
Weezer / Weezer

ここはケイジ・ジ・エレファントを予想していたんですが、正直、本当に受賞するとは思いませんでした。やったね!




『Best R&B Performance』
BJ The Chicago Kid / Turnin' Me Up
Ro James / Permission
Musiq Soulchild / I Do
Rihanna / Needed Me
Solange / Cranes In The Sky

ビヨンセの妹ソランジュ。鮮烈な最新作からのシングル曲。




『Best Urban Contemporary Album』
Beyoncé / Lemonade
Gallant / Ology
KING / We Are King
Anderson .Paak / Malibu
Rihanna / Anti

ここはビヨンセが獲らねば誰が獲る! 受賞スピーチも良かった!




『Best R&B Album』
BJ The Chicago Kid / In My Mind
Lalah Hathaway / Lalah Hathaway Live
Terrace Martin / Velvet Portraits
Mint Condition / Healing Season
Mýa / Smoove Jones


『Best Traditional R&B Performance』
William Bell / The Three Of Me
BJ The Chicago Kid / Woman's World
Fantasia / Sleeping With The One I Love
Lalah Hathaway / Angel
Jill Scott / Can't Wait

故ダニー・ハサウェイの娘さん。近年メキメキと存在感を増していますね。




『Best R&B Song』
J. Brathwaite, Aubrey Graham & Noah Shebib, songwriters (PARTYNEXTDOOR Featuring Drake) / Come And See Me
Michael Hernandez & Bryson Tiller, songwriters (Bryson Tiller) / Exchange
Jeff Bhasker, Robyn Fenty, John-Nathan Glass & Teddy Sinclair, songwriters (Rihanna) / Kiss It Better
Hod David & Musze, songwriters (Maxwell) / Lake By The Ocean
Magnus August Høiberg, Benjamin Levin & Daystar Peterson, songwriters (Tory Lanez) / Luv

マックスウェルのこの曲、良い曲ですよね〜。




『Best Rap/Sung Performance』
Beyoncé Featuring Kendrick Lamar / Freedom
Drake / Hotline Bling
D.R.A.M. Featuring Lil Yachty / Broccoli
Kanye West Featuring Chance The Rapper, Kelly Price, Kirk Franklin & The-Dream / Ultralight Beam
Kanye West Featuring Rihanna / Famous

ビヨンセとケンドリック・ラマーが組んでもドレイクに叶わないっていう。




『Best Rap Album』
Chance The Rapper / Coloring Book
De La Soul / And The Anonymous Nobody
DJ Khaled / Major Key
Drake / Views
ScHoolboy Q / Blank Face LP
Kanye West / The Life Of Pablo

ここもチャンス・ザ・ラッパー!!




『Best Country Solo Performance』
Brandy Clark / Love Can Go To Hell
Miranda Lambert / Vice
Maren Morris / My Church
Carrie Underwood / Church Bells
Keith Urban / Blue Ain't Your Color

カントリー界のニュー・ヒロイン。彼女の歌声にはブルージーな響きもあって、結構好きです。アリシア・キーズとのパフォーマンスも良かった!!




『Best Country Duo/Group Performance』
Dierks Bentley Featuring Elle King / Different For Girls
Brothers Osborne / 21 Summer
Kenny Chesney & P!nk / Setting The World On Fire
Pentatonix Featuring Dolly Parton / Jolene
Chris Young With Cassadee Pope / Think Of You

異次元アカペラ・グループとレジェンドの共演。




『Best Country Album』
Brandy Clark / Big Day In A Small Town
Loretta Lynn / Full Circle
Maren Morris / Hero
Sturgill Simpson / A Sailor's Guide To Earth
Keith Urban / Ripcord

フジロック出演も決まっている期待のスタージル・シンプソン!!




『Best Jazz Vocal Album』
René Marie / Sound Of Red
Branford Marsalis Quartet With Special Guest Kurt Elling / Upward Spiral
Gregory Porter / Take Me To The Alley
Catherine Russell / Harlem On My Mind
The Tierney Sutton Band / The Sting Variations

グレゴリー・ポーターは素晴らしいシンガーですね。




『Best Jazz Instrumental Album』
Kenny Barron Trio / Book Of Intuition
Peter Erskine / Dr. Um
The Fred Hersch Trio / Sunday Night At The Vanguard
Joshua Redman & Brad Mehldau / Nearness
John Scofield / Country For Old Men

ジョンスコ流のカントリー・アルバム?




『Best Gospel Album』
Tim Bowman Jr. / Listen
Shirley Caesar / Fill This House
Todd Dulaney / A Worshipper's Heart [Live]
Kirk Franklin / Losing My Religion
William Murphy / Demonstrate [Live]

カーク・フランクリン、強いですね。シャーリー・シーザーのアルバムも良いんですけどね…。(シャーリー・シーザーは功労者賞を受賞)




『Best Roots Gospel Album』
Gaither Vocal Band / Better Together
The Isaacs / Nature's Symphony In 432
Joey+Rory / Hymns
Gordon Mote / Hymns And Songs Of Inspiration
(Various Artists); Jeffrey Gaskill, producer / God Don't Never Change: The Songs Of Blind Willie Johnson

個人的にはブラインド・ウィリー・ジョンソンのトリビュートを押してたんですけどね…。




『Best American Roots Performance』
The Avett Brothers / Ain't No Man
Blind Boys Of Alabama / Mother's Children Have A Hard Time
Rhiannon Giddens / Factory Girl
Sarah Jarosz / House Of Mercy
Lori McKenna / Wreck You

サラ・ジャローズの受賞は本当に嬉しい! ブルージーで凄く良い曲です。




『Best American Roots Song』
Robbie Fulks, songwriter (Robbie Fulks) / Alabama At Night
Jack White, songwriter (Jack White/The White Stripes) / City Lights
Eric Adcock & Roddie Romero, songwriters (Roddie Romero And The Hub City All-Stars) / Gulfstream
Vince Gill, songwriter (The Time Jumpers) / Kid Sister
Lori McKenna & Felix McTeigue, songwriters (Lori McKenna) / Wreck You

ここはロディ・ロメロを応援してたんですけどね〜。残念。




『Best Americana Album』
The Avett Brothers / True Sadness
William Bell / This Is Where I Live
Kris Kristofferson / The Cedar Creek Sessions
Lori McKenna / The Bird & The Rifle
The Time Jumpers (Vince Gill) / Kid Sister

ウィリアム・ベルはアメリカーナなのか?という問題はさて置き、受賞自体は納得です。パフォーマンスでもソウルフルな声を聴かせてくれました!!




『Best Bluegrass Album』
Blue Highway / Original Traditional
Doyle Lawson & Quicksilver / Burden Bearer
Laurie Lewis & The Right Hands / The Hazel And Alice Sessions
Claire Lynch / North By South
O'Connor Band With Mark O'Connor / Coming Home

レジェンドフィドル奏者マイク・オコーナーが奥様や息子さんと作ったバンド。



『Best Traditional Blues Album』
Lurrie Bell / Can't Shake This Feeling
Joe Bonamassa / Live At The Greek Theatre
Luther Dickinson / Blues & Ballads (A Folksinger's Songbook: Volumes I & II)
Vasti Jackson / The Soul Of Jimmie Rodgers
Bobby Rush / Porcupine Meat

80歳を超えてなお絶倫ブルースマン、ボビー・ラッシュ、遂に受賞!!やったねー!!




『Best Contemporary Blues Album』
Fantastic Negrito / The Last Days Of Oakland
Janiva Magness / Love Wins Again
Kenny Neal / Bloodline
The Record Company / Give It Back To You
Joe Louis Walker / Everybody Wants A Piece

来ましたね〜、話題の新世代ブルースマン! ゲイリー・クラーク・ジュニアに続くブルース界の新ヒーローですね。祈来日。




『Best Folk Album』
Judy Collins & Ari Hest / Silver Skies Blue
Robbie Fulks / Upland Stories
Rhiannon Giddens / Factory Girl
Sierra Hull / Weighted Mind
Sarah Jarosz / Undercurrent

サラ・ジャローズはブルーグラス〜フォークの未来です!




『Best Regional Roots Music Album』
Barry Jean Ancelet & Sam Broussard / Broken Promised Land
Northern Cree / It's A Cree Thing
Kalani Pe'a / E Walea
Roddie Romero And The Hub City All-Stars / Gulfstream
(Various Artists); Joshua Caffery & Joel Savoy, producers / I Wanna Sing Right: Rediscovering Lomax In The Evangeline Country

う〜ん、ルイジアナ勢は残念。でも仕方ないですね。ここは新設されて以来、連続でルイジアナ勢だったので、そろそろハイアンも受賞しないとね。




『Best World Music Album』
Celtic Woman / Destiny
Ladysmith Black Mambazo / Walking In The Footsteps Of Our Fathers
Yo-Yo Ma & The Silk Road Ensemble / Sing Me Home
Anoushka Shankar / Land Of Gold
Caetano Veloso & Gilberto Gil / Dois Amigos, Um Século De Música: Multishow Live

ここは予想通りヨー・ヨー・マ。彼が仕掛けたクラシックとブルーグラスとアジアの融合音楽。





『Best Reggae Album』
Devin Di Dakta & J.L / Sly & Robbie Presents... Reggae For Her
J Boog / Rose Petals
Ziggy Marley / Ziggy Marley
Raging Fyah / Everlasting
Rebelution / Falling Into Place
SOJA / SOJA: Live In Virginia

ボブ・マーリーとリタ・マーリーの間の長男。ここも順当な印象。



他には、『Best Historical Album』部門をボブ・ディランの「The Cutting Edge 1965-1966: The Bootleg Series, Vol.12 (Collector's Edition)」が、「Best Music Video』部門をビヨンセの「Formation」が、『Best Music Film』部門をビートルズの「The Beatles: Eight Days A Week The Touring Years」が受賞しています。

グラミー賞 ノミネート 『Best Traditional Blues Album』

2017-02-12 19:34:08 | ブルース
Bobby Rush / Porcupine Meat

この期に及んでまだやっている当ブログのグラミー賞ノミネート特集。でもこれをやらねば終われない。という訳で『Best Traditional Blues Album』部門です。気になるノミネートは以下の5作品。

Lurrie Bell / Can't Shake This Feelingg  
Joe Bonamassa / Live At The Greek Theatre  
Luther Dickinson / Blues & Ballads (A Folksinger's Songbook: Volumes I & II)  
Vasti Jackson / The Soul Of Jimmie Rodgers  
Bobby Rush / Porcupine Meat  


私が思う”トラディショナル”とは少々赴きが違うのですが、まあ、それはさておき、ここは何と言ってもボビー・ラッシュでしょう!! 昨今の精力的なアルバム・リリース頻度と言い、その濃密な内容と言い、歳を重ねるごとにアクを増すかのキャラと言い、全てが真っ黒に脂ぎってギラギラしている、現役最強のファンキー・ブルースマンこそ彼のことなのです。

チトリン・サーキットの帝王と呼ばれたボビー・ラッシュが、メジャー・レーベルのラウンダーへ移籍したというだけで、マニアの間では結構なニュースになっていましたが、だからと言って、いきなり新しいことをする訳でもなく、ましてや突然売れ線になる訳ではない、それがボビー・ラッシュ。つまり、どんなに環境が変わろうとボビー・ラッシュはボビー・ラッシュであり、あのアクと臭みに塗れた南部ブルースは、相変わらずファンキーなのであります。

では、毎回同じか?と言われれば、そうでもない。今作のキモはニューオーリンズ録音。プロデューサーは、これまでにアーマ・トーマスやジョニー・アダムス、ダーティ・ダズン・ブラス・バンド等を手掛けてきた、ラウンダーの敏腕スコット・ビリントン。バック・メンバーには、かの地の重鎮鍵盤奏者デヴィッド・トウカノフスキー(kbd)、ジョン・クリアリー&ザ・アブソリュート・モンスター・ジェントルメンのリズム隊、コーネル・ウィリアムズ(b)とジェフリー“ジェリービーン”アレクサンダー(ds)、近年様々なセッションに引っ張りだこの売れっ子ギタリスト、シェイン・テリオット(g)、ダーティ・ダズン・ブラス・バンドからカーク・ジョセフ(sousaphone)とロジャー・ルイス(baritone sax )等、ニューオーリンズの名手達が集められています。

そしてそんなニューオーリンズ軍団の中、ただ一人ボビー・ラッシュ陣営から参加したと言えるのがヴァスティ・ジャクソン。この人はミシシッピのギタリストで、ソングライター、プロデューサーとしても活躍ししている方。ボビー・ラッシュの過去作はもちろん、Z.Z. ヒル、デニス・ラサール、ジョニー・テイラー、ケイティ・ウェブスターなどの諸作品に参加し、個人名義のソロ作品もリリースしています。なんと昨年リリースした「The Soul Of Jimmie Rodgers」で今回の当部門『Best Traditional Blues Album』にボビーと並んでノミネートされている Vasti Jackson その人です。

絶妙にタメの効いた、いなたくもファンキーなギターリフからゾクゾクする1曲目「I Don't Want Nobody Hanging Around」、そこにハープが乗り、脂ぎった歌声が響けば、そこはもう完全にボビー・ラッシュの世界。タイトル・トラック「Porcupine Meat」のメロウなグルーヴも強烈なサザン臭で覆ってしまうのがボビー流。南部特有のいかがわしいノリが最高の「Catfish Stew」や、ファンキーな「Snake In The Grass」、「Funk O' De Funk」が格好良いのはもちろん、濃密この上ないスロー・ブルース「Got Me Accused」も絶品。

ヴァスティ・ジャクソンとシェイン・テリオットのギターの絡みも格好良いですし、デヴィッド・トウカノフスキーの鍵盤も良い味わい。ベースはコーネル・ウィリアムズとカーク・ジョセフとで分け合ってますが、特にカーク・ジョセフのバウンシーなスーザフォンがユニークなファンクネスを生み出しています。絶妙のタイム感で繰り出すジェリービーンのビートを中心に、間を活かしながら腰にくるグルーヴは流石ニューオーリンズであり、そのファンクネスをボビー流のミシシッピ産ファンク・ブルースに引き込むボビー・ラッシュ&ヴァスティ・ジャクソン。彼らによる圧倒的なブルース臭。結局のところボビー・ラッシュはボビー・ラッシュであり、環境の違いをものともしない強烈なアクと個性を思い知らされるのです。

でも実はボビー・ラッシュも生まれはルイジアナだったりするんです。なので今作は複雑にミシシッピとルイジアナ/ニューオーリンズが絡み合っている。でもそれこそ、ボビー・ラッシュの本質なのかもしれません。文句無しの傑作。ちなみに、ケブ・モや、当部門にノミネートされているジョー・ボナマッサなどもゲスト参加しています。


さて、誰もが認める現役最高のブルースマン、ボビー・ラッシュ。これまで数々のブルース系アワードに輝いてきましたが、グラミー賞は獲っていないはずです。ノミネートはあるんですけどね。なかなか…。しかし機は熟したでしょう。そろそろ彼の番です!!



そして対抗は? ヴァスティ・ジャクソン!と言いたいところですが、知名度的に難しいでしょう。やはりここは現行シカゴブルースを背負って立つ漢、ルリー・ベルを挙げたいですね。彼の一音一音に重みのあるブルースギターは痺れますね!!




さあ、明日の朝はいよいよグラミー賞授賞式です。という訳で、当ブログのグラミー賞ノミネート特集もこれにて最終回です。本当はまだまだ書きたいアルバムがあったんですけどね。コンテンポラリー・ブルースのファンタスティック・ネグリートとか、ワールド・ミュージックのヨー・ヨー・マとか、カントリーのスタージル・シンプソンとか、それらはまた、受賞したら紹介しますね。


では、明日の授賞式、楽しみましょう!!




↓宜しければこちらもぜひ!


グラミー賞 ノミネート 『Best Regional Roots Music Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Americana Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Folk Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Roots Gospel Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Traditional R&B Performance』
グラミー賞 ノミネート 『Best R&B Performance』
グラミー賞 ノミネート 『Best Urban Contemporary Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Traditional Pop Vocal Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Rock Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Rock Performance』
グラミー賞 ノミネート 『Best Rock Song』
グラミー賞 ノミネート ビヨンセ!!

今週のあれこれ

2017-02-12 09:31:18 | 今週のあれこれ
さて、今週も色々ありました。

まずはサマソニの第1弾。そして数日遅れてフジロックの第1弾が発表。まだ、雪の降る2月とは言え、メンツが発表されると、いよいよ夏フェスの季節がやって来たな!という気分になりますよね。で、肝心な内容はと言いますと、サマソニはラウド製もニューフェイスも含めて、分かり易く、誰もが楽しめるようなポップな印象。一方のフジロックは先鋭的で、多ジャンルに股がった旬の見本市のような様相。どちらが良いか?という問題はさておき、私は断然フジロックが好みですし、第1弾でこれだけ尖ったメンツを並べるフジロックには、その集客以上に、洋楽不振と言われる日本の現況を打破しようという意気込みが感じられて、なんだか泣けてきます。第2弾以降も期待しています。あとね、フジロックの発表を、渋谷MODIへ見に行ったの、楽しかった!

日本時間の6日、月曜日の朝には、毎年楽しみにしているNFLスーパーボウルがありました。もちろん楽しみにしているのは試合ではなく、国歌斉唱とハーフタイムショーなんですけどね。今回、愛唱歌「アメリカ・ザ・ビューティフル」を歌ったのは Jasmine Cephas Jones , Renee Elise Goldsberry , Phillipa Soo という女性3人。この方々はブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」のオリジナル・キャストだそうです。そしてアメリカ国家を歌ったのはカントリー・シンガーのルーク・ブライアン。どちらも流石の歌声でしたが、個人的にはソウル・シンガーに歌って欲しかったな〜、なんて思ったり。そしてハーフタイム・ショーはレディー・ガガ。いきなり明らかにグラウンドではない、夜景の奇麗な高所で歌い始めたのには驚きました。そこ何処なの?って感じで。どうやらスタジアムの屋根の上らしい。そしてウッディ・ガスリーの「This Land Is Your Land」の一説を歌った直後、グラウンドに向かって飛び降りる!まあ、ワイヤーで吊るされてるんですけどね。そんなアクロバティックな演出にまた驚かされました。

9日の木曜日はスペンサー・ウィギンスのビルボードライヴ公演会員先行予約日でした。電話で挑戦しましたがなかなか繋がらなくて、なんと40分近く掛け続けてやっと繋がった次第でした。しかもその時には席種によっては先行分完売になっているのもあったりで…。ちなみに電話の履歴を数えてみたら、なんと174回も掛けていました。ま、それだけスペンサー・ウィギンスの人気があるってことですから嬉しい限りですけどね。来日公演、盛り上がりそうですね!!

最後に、アレサ・フランクリンが引退を表明したそうですね。デトロイトのテレビ番組出演時にそういう話をしたそうです。何でも、今年レコーディングするアルバムを最後とし、その後は孫とゆっくり過ごしたいとのこと。ただ、それが音楽活動からの完全な引退なのか? ツアーや大々的なコンサートはやらないということなのか? どれだけ強い言葉で話したことなのか? いまいちよく分からないんですけど。ただ、ここ数年、体調が悪そうだったことは間違いないですよね…。でも完全引退とは言わず、たまにで良いですから、歌声を聴かせて頂きたいものです。ちなみに予定される新作は、スティーヴィー・ワンダーがプロデュースするとか。楽しみですね〜!