徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

ナビスコカップ予選リーグ第5節 舞台は整った

2007-05-10 03:03:42 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス06~10
駒場でナビスコカップ予選リーグ第5節、大宮戦。

残り15分、残り10分……時計の進み具合を確認しながらじりじりとした思いで戦いを見守る。
もはや負けは許されない状況で後半26分に大宮先制。そこからの20分間は痺れるようなスリリングな戦いになった。相変わら決め切れない(アンラッキーな)決定機は少なくなかったものの、これでいよいよ尻に火が点いた清水はさらに前がかりになり、一方の大宮も前線の動きが見違えるほど良くなり、鋭いカウンターを繰り出していく。
そして後半に入って投入された岡崎、そして、今季これまでまったく出番の気配すらなかった太田圭輔。このふたりのサッカーバカがゲームを動かしていく。ひとりはクロスプレーに頭から突っ込むことを厭わず、ひとりは愚直なまでにボールを追って走り続ける。焦れるような展開だからこそ、そんな状況をブレイクさせるのはこんな愛すべきバカたちなのだ。これで状況的にはフル回転だった兵働の動きも蘇っていく。
後半36分、まずエアスポットのように大宮DFの裏でどフリーになった太田が同点弾を叩き込む。残り10分はあっという間に過ぎていく。そしてロスタイム、89分、CKを岡崎が身体に当て、もうひとりの帰ってきた男ドアホウ西澤明訓が、エスパルス加入後初ゴールとなる決勝点を押し込む。会社帰りのスーツ軍団、大宮のライトファンに囲まれながら(しかも信じられないことに前半だけで帰る輩も少なくなかったが……)狂喜乱舞である。いや、今日の太田のゴールには本当に感動したな……。


これで得失点差のハードルは高くなったが、グループリーグ予選最終節の舞台は整った。今月23日、日本平も日立台も熱く燃えるだろう。
静岡の民はこぞって行くように。

健太「彼らもなかなか出番がなかったりですね、いろんな意味でストレスが溜まってる選手がたくさんいて、まあその気持ちを全部グラウンドでぶつけてくれればなと。ホントに期待通りのプレーを全員がしてくれたという風に思ってます」

兵働「90分通してチームとして戦えたってことが一番大きかったと思うし、やっぱ誰が出てもやり切れるってことができたと思うんで、良かったと思います」

太田「やっぱり『練習は嘘をつかない』っていうのはホントにその通りだなって(中略)でもホントに……(ロッカールームに)帰って来て、選手のみんなとか監督やコーチとかいろんなスタッフの方とかが抱きついてくれたりとかしてくれたのがすごい嬉しかったですね」
(以上Sの極み 5月9日付)