徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

女優の品

2007-06-14 23:17:54 | LB中洲通信2004~2010
汐留で『夕凪の街 桜の国』藤村志保さんの取材。映画で唯一過去と現在に登場し、物語の時空をつなぐ役を演じるのが藤村さんである。事前に佐々部監督にインタビューしていたこともあって、比較的落ち着いて話を訊くことができた。やはり、とても品のある女優さんだ。若い女優なら訊く事も憚れる(というか事務所が止めるか)「女優として年輪を重ねるということ」も藤村さんにかかるとジョークを交えて、その「意味」を豊かに語ってくれる。本物の女優はこうでなくちゃ、と思う。これは本物の品だ。大映時代、雷蔵、勝新の話も交え、ちと時間をオーバーしつつ、無事取材終了。和服姿も美しい。
次の取材チームが待っていたので急いで荷物を応接室から廊下へ出し、大甲君と谷やんは機材を片付ける。そのときメモを整理していたオレに、次の取材待ちで廊下にいた藤村さんが佐々部組の魅力を語りかけてきてくれた。佐々部監督と藤村さんのインタビューが、ふたりの映画への愛情でつながったと思う。
9月号で特集予定。

次の取材までちょっと時間が空いたのでカフェ。