徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

三ノ輪周辺

2007-07-05 10:57:34 | LB中洲通信2004~2010
今日もアポをいくつか。夕方からコの字取材。小雨だったので自転車で三ノ輪へ向かい、北野さんと待ち合わせ。お目当ての店はまだ開店前だったので、泪橋・清川辺りを歩いてコの字を物色。酒場ではなかったのだけれども明治通り沿いにあったコの字、大衆食堂のご主人、おかみさんに話を伺う。50年前、この場所で飲食店をはじめ、かつてはヤクザや流れ者たちを相手に厨房にドス(包丁ではない)を置いて商売していたというご主人が、往時の山谷のようすを話してくれた。60年代の山谷騒乱の目撃者である。おかみさんはこの地区の、日本ではスペシャルに篤い生活保護について一言。まあここで気の荒い労働者相手にずっと商売していれば言いたいこともあるだろう、という話。
三ノ輪に戻り、お目当てのコの字酒場にいくが、あっさり取材を断られ撃沈。決め打ち取材はこういうことがあるから怖い。さらに都電辺りをまわって見たが目ぼしい店が見つからず。これ以上ピンポイントで探すのは危険なので、ひとまず浅草へ向かい気分転換に銭湯に入ることにした。その前にTシャツを買いに行ったら自転車で派手に転倒して、膝を強打。ん~今日はダメかなァ……と思っていたので銭湯でリフレッシュできた。
銭湯を上がり、WINS裏通りのコの字「居酒屋浩二」さんでやっと落ち着く。牛スジの煮込みが旨い。入りやすい、オーダーしやすいオーソドックスなコの字酒場。今回はすっかり町歩き取材になってしまった。9月号に掲載です。