今回の塗装工事の間、玄関のポーチの柱に巻きつけていたバラの木は柱から引き離され束ねられていたので、今年はもうお花はダメかなとあきらめていたのでしたが、苦難を乗り越えて、少しだけですがきれいに咲いてくれました。
ぼくんちの左隣はずっと空き地だったのですが、1年少しほど前にお隣りも家が建ちました。
それまで何の気兼ねもなしに、ぼくんちの木や草花たちはフェンスを越境していたのでしたが、これを機会にとバラの木用にアーチをとりつけてもらうことになりました。
でも、今までと同じ向きではやはりお隣りのほうに枝が伸びて行くので、向きを変えて。
気がつくと、いつのまにか、さくらんぼの実がたくさん色づいていました。
おかあさんは熟した実を口に放り込んでは種をぺっぺと吐き出していました。
唇に残るべったりとした甘さがなまめかしくてエロスを感じるわぁ、などと一瞬、詩人になったりもしていたようです。
ぼくも一つだけもらいました、たくさん食べるとおなかをこわすからだそうですけど。
ほんとはおかあさんは桜の木を植えたかったのですが、植木屋さんにも反対され、それでもホームセンターで小さな苗木を買ってこっそりと植えたさくらんぼの木です。
10年経ってもまだまだか細いですが、こんなにたくさん、しかも美味しいのは今年初めてのような気がします。