ももすけの日記

きゃあと言ふ声あちこちで穴まどひ
ああ面白かったと言って死ねたらいいな

わがふるさとは大和

2014年07月08日 15時17分27秒 | ひとりごと

このところ、おかあさんはなんだかぐずぐずした感じで寝たり起きたりでした。

怠け癖がついてしまったのかなぁ、と思いつつ、でも、起きられるときは颯爽と台所に立ったりお掃除したりできるのです。だから、きっと、怠けてなんかいないんだわ、と自分で弁解しているのですが。

出かけることも多くなってきましたし、その分、疲れやすい、年齢も考えねばなりません。

この前の土曜日はコーラスのコンサートでした。それぞれのコーラス団の紹介や曲名などをアナウンスする役(陰アナ)をあてがわれ、それくらいならと軽く引き受け、原稿も一瞥したまま前日になって練習開始。

最初の練習の録音を聞いた途端、は~~~、なんて下手!

なんでもっと早くから練習しない、慌てふためき焦りました。何につけてもそうなのです。かといって、さほど後悔するようなおかあさんではありません。それからがんばってたいていはOKなので、結果オーライならばそれでよし、と思ってしまうのです。(自分に甘い!)

そのアナウンスのなかで「ヤマトタケル、、、世界遺産へとの古墳群、まさしく日本のふるさとはこの地」というくだりがあり、内心、いんや、それは大和やろ、と思っていました。

くたびれてコンサートから帰ってソファでひっくり返っていると、大和の兄からの電話でした。「お前、雲幻寺(実家の近くの)にキリシタンがいたと、聞いたことあるか?」

「・・・えー、そういえば、そんな話聞いたような気もするなぁ。お父ちゃん、いろいろ教えてもろうた」

「明日、その講演会があって、その講演する先生が話を聞かせてほしいと言うてるらしいから、ちょっと確認しときたいと思って」

「へぇ、おもしろそうやなぁ」

「来るか?」

「うん、行く、行く」

 

翌日、ぼんやりした頭で 『寺小屋in額安寺』 http://kakuanji.jp/

寺小屋、第11回のテーマが『郡山-江戸から明治へ』と『大和郡山とキリシタン』

資料を手渡されて、これは眠たくなりそうだなと覚悟しました。でも、一睡もしませんでした!

譜代郡山藩15万石最後の藩主は柳澤保申(幼名時之助)。そのひ孫にあたるお殿様の末裔、国立大学の学長をされていた方だそうで早口だけれどおもしろい。

 

さて、いよいよキリシタン。江戸時代が終わったらキリスト教は認められていたとなんとなく思っていたのだけれど(実際、意識したことはない)、維新政府も「切支丹を一気に殲滅せんとして、七代に亘って潜伏を続けていた長崎県浦上村民3416名を明治2年、家族を分散総流罪に処した」

富山以西の20藩に流配されるのだけれど、その先々ではやはり棄教を迫られ迫害を受けていた。ところが郡山では厚遇されていたらしい、と。

明治6年、各地に流されていたキリシタンは故郷浦上に帰る。

各藩別死亡者数の割合が郡山藩5%の4名で最低、しかもこの研究の先生がおっしゃるには、当時の平均寿命から計算すると浦上にいれば6人は死んでいたことになる、と。

割当人数は各藩の禄高によって決められているが(大体が10万石以上)、財政難の時代は今も昔も変わらないらしく大変だったらしい。

ちなみに死亡率のトップは和歌山と高知の34%、ついで津和野が26%。

最後に先生が締めくくりました。(この先生は南山大学ですから郡山市とは関係ありません)

「教養があれば他者を人間として認めることができる」と。

 

 むずかしいことはぼくにはわからない。でも、宗教よりも教育が必要なんじゃないかしら、この地球に。

合歓が咲いています。

 

 

 

 



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20 コメント

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こんにちは (ふくちゃん)
2014-07-08 17:51:25
陰アナですか?  お話の勉強されているからぴったりですね

今度に日曜と 8月半ばに音楽祭です。
多くのコーラスが出て4時間以上かかります。
8分と決めているのですが。

勉強でしたか?
私もこの年になっても 知ることは楽しいです。
すぐに忘れてしまいますが
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やまとのくに (Rei)
2014-07-08 17:54:07
こんにちは!
やまとはmomoさんのふるさとであると同時に
日本人すべてのふるさとと言えると思います。

キリシタンのその後は興味持っていましたが、
いろいろ教えて頂いてとても満足致しました。

今、葉室麟氏の「風渡る」を再読しています。
黒田官兵衛のお話しです
洗礼名も持っているキリシタン大名でした。
高山右近などが有名ですが、その右近に勧められて洗礼を受けたようです。

多くのイエズス会の人たちは官兵衛を頼りにしていたようです。
夫は私と結婚前の若い時洗礼を受けたこともあり
少しはキリスト教にも関心を持ちました。

大河ドラマでは官兵衛は戦に長けた智将に描かれていますが、
信仰との間で悩んだそうです。

すみません!長々と・・・
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お疲れ様でした (nampoo)
2014-07-08 22:43:27
こんばんは。
コーラスの陰アナうまくいってよかったですね。
お疲れ様でした。
大和郡山にキリシタンがいたなんて知りませんでしたし、
維新政府がキリシタンを殲滅しようとしたなんて、
驚きでした。
いい勉強をされましたねぇ。
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アナウンス (ryo)
2014-07-09 04:44:41
おはようございます!
momoさま、お手の物のアナウンスでは?
でも、拘ればもっとすてきに~なんて考えられるかも
ですが、声そのものが深みがあるから、落ち着いた
感じのアナウンスではないかな~と想像しています。
大和とキリシタン…
私には初耳のお話でした。勉強しました
ありがとうございます!
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ふくちゃん (momosuke)
2014-07-09 16:15:32
軽く考えていましたが、この1年間、朗読のほうはやっていなかったので、こんな状態になるとは、と焦ってしまいました。
コーラスはみんなで歌うので、ま、何とかごまかせますけど・・・

コンサート、4時間はつらいですねー
篠山はたくさんのコーラス団があるのですね!
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Reiさん (momosuke)
2014-07-09 16:29:28
黒田官兵衛もキリシタンだったのでしたか!!

NHKの大河ドラマ、ちらちらっと見てはいますが、作者によって歴史ものは捉え方がずいぶん違うのだろうと思います。
以前、ほかの番組での官兵衛はもっと不細工でしたし、、、

テレビでは今、「敵は本能寺にあり」のあたりですが、高山右近とは、この前後に接触があったのでしょうか?
キリシタンになるということは、当時は相当の覚悟がいったことでしょうね。
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nampooさん (momosuke)
2014-07-09 16:36:57
おかげさまで何とか無事終えることができました。
どんな風に聞こえていたのか、自分ではわからないのですけれど。
維新政府はすぐにキリシタンを認めていたのだろう、ぐらいに思っていましたが、欧州に行っていた岩倉具視からの「キリシタン弾圧なんかしていたら世界から取り残される!」との打電まで続いていたのだそうです。
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ryoさん (momosuke)
2014-07-09 16:40:33
いえいえ、とんでもありません。
本番ではどんな風に聞こえていたのかわかりませんが、最初の練習の時の録音を聞いたときは落ち込みました。。
ま、聞いてくださる方には耳障りでなければいいのですけど。
大和とキリシタン、それこそ、なんか小説になりそうではありませんか~
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今年も合歓をありがとう~^^ (すみとも)
2014-07-09 19:11:02
綺麗に咲きましたね(^_^)/~

   母を思いながら見せていただいています^^

キリシタン 明治時代にそんなことも有ったのですね。。

「教養があれば他者を人間として認めることができる」・・・   大和は教養が有ったのですね^^

>宗教よりも教育が必要なんじゃないかしらこの地球に! ですよね。。 

今の地球は、欲の為に宗教までも 利用している輩もいるのではないでしょうか。。

 我が列島は、色んな宗教を受け入れ咀嚼する広い心が有ったような気がしますね。  他者を人間として認める力が・・・

  今、雷がなりがしました!!! 

 
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沈黙 (まっき~)
2014-07-11 08:30:07
眠たくなりそうだな笑
でも眠らなかった、えらい!!笑笑

いまね、自分の神様のスコセッシという監督が、日本を舞台とした日本の小説『沈黙』を台湾とニュージーランドで撮影中です。(日本でないところが哀しい~)
キリシタン弾圧の重い話ですが、2年後くらいかな公開は、ぜひ観てほしいです。
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