6月10日(土)
【雨が降ったりやんだりが続く。出荷作業の後、雨の止み間もあるが、ハウス内の草取りなどで、お茶を濁すだけ。】
秋は乾燥した晴天が続くことがおおい。稲の収穫に適した天候で、田植え後の梅雨といい、こんな天候が、稲作が主の日本の農業を支えて生きた。しかし、作業は集中するので、作業場での脱穀作業の順番取は大変だ。我が家のように少しだけの稲作の場合は、一日もかからないから、ちょっとした隙間に入れてもらえばよい。しかし、脱穀だけで何日もかかるような、規模が大きな農家にとっては、順番待ちは大変だ。集落でも数件の大規模稲作の農家は、自分の家で、脱穀をしていた。作業場にあるのと同じような、脱穀機を所有し、ジーゼルエンジンを動力に使い、家族総出で脱穀作業だ。家の中庭が作業場で、蓆を何枚も敷いて、スペースを作り、稲わらを運ぶかかり、脱穀する係、モミを袋詰めするかかり、藁束を片付ける係、人では、多すぎるということはない。
ちょっと前までは、人力による、足踏み脱穀機が使われていた。外部動力に寄らず、人の足で脱穀胴を回転させ、モミを分離させた。この脱穀機は、私たちも、移住後、不要になったものを譲り受け、大豆の脱穀に使ったことがある。
脱穀された籾は、晴天の日に何回か、蓆の上に広げて、天日乾燥される。そして、袋詰めされ、あるいは、据え付けられている穀入れに収納され、貯蔵される。しかし、これで収穫作業が終わったわけではない。