6月17日(土)
移住前の一年は、配管の技術を身に着けることと同時に、移住して住む場所、農地をどうするかということに時間を取られた。これまでの数年間、友人たちと共同で、房総半島の山間に土地を購入し、簡単なプレハブハウスを建て、休日の田舎暮らし的なことをやっていた。その場所からそう遠くないことを条件に、土地を探した。ちょうど、バブルのころでもあり、価格は高く、不動産業者も、いろいろだった。何か所もの土地を見て回ったが、田畑をやれるような広い面積付きの土地は、なかなか手が付けられず、焦る気持ちにもなった。
知り合った、地元の土地ブローカーをやっている農家の人の意見も聞いて、とりあえずは生活拠点の住まいや、作業場などを確保できるほどの土地を購入した。このブローカーをやってる人とは、その後もずっと付き合い、いろいろ相談に乗ってもらったり、助けてももらってきた。
秋には、土地の整地も終え、地元の工務店に建築を依頼する。当然、給排水工事は、自分で通いで行った。よく、1983年2月、住宅完成。3月、移住。
引き返すことのできない、農的生活の始まりだ。