6月11日(日)
【夜、かなり降った雨は、明るくなるに従い弱まり、7時過ぎには上がった。共同作業の草刈りだったが、こんな雨上がりだったので、休むことにして、午前中は、のんびりして、午後は、ハウス内の草取りをする。これから数日は、梅雨ながらも、本降りはなさそうなので、しっかり、田畑作業をしたいと思っている。】
米つくりで、一番難しく、大変な作業は、籾摺りだろう。稲にとって、種を残し次代につなぐ命を保護し守る籾をはぎ取る作業だ。ひと時代前は、土臼や木臼で摺り、もみ殻をはがしていたようだが、当時、すでに動力を使う籾摺り機は使われていた。速度の違う回転する二つのゴムロールの間をモミが流れ落ちるとき、その摩擦で、モミがはがされる。軽いもみ殻は、風選により、飛ばされ、重い玄米とより分けられる。モミの大小、乾燥具合などにより、一気に玄米にならずに、玄米と籾の混ざった状態で、流れる。この混合の流れから、玄米を選別する方法が、万石式といわれるものだ。傾斜のついた何枚かの網の上を混合米が流れるとき、玄米と籾に分けられるのだが、これが非常に難しく、コツや経験が必要だ。網の大小や、傾斜具合を調整する技術が必要だった。我が家の籾摺りでは、上手だという人を、」その時だけはお願いしていた。
こうして、ようやく、玄米として、本当の収穫が終了する。モミでの場合の約半分近くの貯蔵スペースで済むし、精米機にかけて、すぐ白米にして、食べられるようになる。
この、籾摺り機だけは、作業場での共同所有のものだけだったと記憶している。