6月24日(土)
農業の機械化は、農機店とのかかわりなくしては、農業がやれなくなることであり、農機店への支払いに縛られる農業経営へとなることだった。
我が家に機械化の歴史を見てみる。移住した年に中古の耕運機を購入したことは、すでに触れた。
同じ年、中古の軽トラックを購入する。軽トラックは、必需品だ。田んぼや畑は、ちょこっと歩いて通えるところばかりではなかった。肥料や機械道具を運び、苗や収穫物の運搬にも、狭い農道には小回りの利く軽トラックはなくてはならない。のちには、より便利で、悪路にも耐える、四輪駆動の軽トラックに変わった。また、同時に、エンジン式の刈払機を購入した。農道や、田畑の畔や家周りの草の処理には、手鎌ではやりきれなく、以後も、手放したことはない。だいぶたってからは、二台以上用意し、連れ合いと銘々が使用した。最近は、自走式のモアも所有し、田畑の畔の平らなところや、畑の中などは、モアを使用するようになった。
田畑の耕起などの機械化は、中古ガソリンエンジンの耕運機で、ロータリー耕を中心に作業していたが、プラウも購入し、ジーゼルエンジンのロータリーも中古で購入、使い分けた。重粘土質の田んぼでは、よく乾いた場合を除き、ゴムタイヤでの作業はできない。水田用の鉄車輪に付け替え、ある程度の水を張らなければ、土が車輪にくっついて、動けなくなる。苦労しながらの重労働だ。ましてや、耕盤ができにくい深い田んぼでは、何度も埋まり、引き上げるに苦労した。その後、知り合いの農家から、新しく購入するからと、今まで使っていたトラクターを安く譲ってもらった。そのころは、畑は50アールほど、田んぼは150アールくらいを耕していた。以後は、トラクター中心の耕起作業になっていった。トラクターは、しばらくは中古を使用続けたが、10数年前には、重粘土質の深い田んぼが多いからと、クローラー式のトラクターを購入した。今も、それを使用している。
ここまでの機械は何をやるにも、必要な、最低限の機械だと思う。