畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
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食、農への思い

稲刈り

2023-06-01 20:16:35 | 農業の事

6月1日(木)

【梅雨入りはしていないが、梅雨の合間の晴天といってよいような一日。雨の心配はなく、日差しも届く。今夜からは、台風の影響で、前線が活発化し、大雨の予報が出ている。逃がせないと、花畑。夏野菜のマルチ畝間の中耕除草。管理機を走らせ、ロータリー耕で草の処理。春野菜の終わった畝のマルチフィルムを3枚片付ける。】

夏休みが終わり二学期が始まっている。多分、10月に入ったころだと思うが、秋の農繁期休暇が始まる。田んぼは、黄金色に実りの色に染まる。収穫の秋だが、それはきつい労働の始まりでもある。秋の作業も、すべて人力だ。

稲株の地際をつかみ、鎌で刈り取る。数株をめどに地面に置き、同じ握りの稲を斜めに交差させるようにその上に置き、稲わらで、株元を縛る。稲架にかけるときに開きやすくするように。腰を曲げての作業だし、稲わらで縛るときには、ばらけないようにきつく締めて、藁をよって、回した藁に押し込む。親指で押し込むから、指先が痛くなる。稲の育ちがよいほどに収穫は多くうれしいはずだが、作業は時間がかかる。稲の束をまとめ、肩に担げるほどの大束にして、稲架場に運ぶ。稲架場が遠ければ、リヤカーに積み、引手と押手。何度も往復する。

稲架は、10段ほどにかけていた。柱は、生木を利用するか、丸太を地面に立てる。稲架用の枝が少なく、まっすぐ伸びて、あまり太らないような樹木が植えられていた。稲架場は家の周りとか、田んぼの途切れる脇とか、農道と空き地の脇とかだった。一番上と、下は竹竿か丸太。その間には、縄を張る。縄がたるまないように、上の丸太から縦に縄を編むように張り、升目にする。稲束を開いて、稲架掛けする。下の方はどんどんかけれるが、手が届かなくなると、二人作業。渡し係と架け係。もっと上になると稲束も届かない。架け係は、梯子に上り、上にいる。渡し係は、稲束の穂先を下にして、捻り曲げて反動をつけて、投げ上げる。架け係がつかんでかける。疲れてくると、上まで届かないこともある。

秋の日暮れは早く、真っ暗になるまで、作業は続く。

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