motoryama7011fの鉄ヲタ日記

おでかけしたい

東海自然歩道をウォーキング

2020-05-19 01:08:10 | 日記
不要不急の外出を自粛すべしとのことで退屈この上ない今日この頃。
スポーツ庁のHPによると"「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」(新型コロナウイルス感染症対策本部決定)においては、
 外出の自粛の対象とならない外出の例として、屋外での運動や散歩等が生活の維持に必要なものとして示されています。"とのこと。
県を跨いだ移動は今なお自粛要請が出されていますが、県内での散歩に関しては密を避け単独で行えば問題がないはず…と思い前から気になっていた東海自然歩道へ行ってみることにしました。






6:05 まずは滋賀県大津市の石山寺駅へ。
目的地までの移動に電車を使っている時点でダメなんじゃあないかという気がしなくもないですが、一応朝5時台の比較的混雑度合いが低い列車にしています。言い訳ですが。




石山寺駅を降りてすぐのところに東海自然歩道が通っており、ここにも案内看板が設けられています。
看板に書かれている通り、東京都八王子市の明治の森高尾国定公園から大阪府箕面市の明治の森箕面国定公園までを結ぶ長距離自然歩道です。

古くより東西の大動脈として活躍してきた東海道やそれが発展した東海道本線、新幹線、東名高速道路などとは全く性格が異なるものであることは容易に想像できるかとは思います。
あくまで「自然に親しむ」ことを目的にルート設定がされているため山のど真ん中をうねうねしています。
大まかな経路として、
箕面-鞍馬-比叡山-石山寺-信楽-柘植-鈴鹿峠-西藤原-関ケ原-谷汲-鵜沼-入鹿池-定光寺-猿投山-鳳来寺山-三河大野-川根温泉-…

といった具合に山の奥のほうを選んで大きく迂回しています。

この道の整備や案内について現在は各県に任されているようで、HPを見るだけでも各県のやる気の差を感じられます。
話によるとろくに整備がなされておらず走破できなくなっている県もあるということなので、その辺は注意したいものです。


例えばこちらは静岡県のコースマップ。
大変見やすく東海自然歩道にアクセスする道やバス停などもわかりやすく描かれています。


それに対し、私が今回挑む滋賀県コースは…なんですかこれは。
思いっきり時代が止まっていますが大丈夫ですかね?


JRバス近城線がアクセス手段として案内されていますが、これ2002年に廃止されてるんですよね…
ということは、これは18年以上前のままですか…不安になるなぁ。


石山寺駅前にはご親切にも道標がいくつか建っています。
このうち丸太が建ってるみたいなやつが道中いろいろな箇所に今後出てきます。


消えかかっていますがこんな教育的な看板もたっています。ちゃんと守っていきますよ。


石山寺の敷地を横目に南下します。


不思議な形の駐車場。
恐らく元々はS字にカーブしていた道を直線的に整備した名残でしょうね。こういうの好きです。


石山寺の目の前を見つつ進みます。




瀬田川を遡り南郷に到着。






瀬田川の堰である南郷洗堰を歩いて渡っていきます。


これより北側、琵琶湖側は川幅が広くなっています。水鏡が素敵。


南郷洗堰より下流はバーベキューが出来そうな河原があったりするのどかな雰囲気になっています。
雰囲気的にはこっちのほうが上流っぽさがありますが、琵琶湖の水が大阪に注ぐのでこの向きなんですね。




南郷洗堰を越えた先には昭和の雰囲気が凄まじい「南郷水産センター」がありました。見た目すごい。




瀬田川から分かれ、今度は大戸川に沿って進みます。


趣のある橋を進み対岸へ。


一応こんな所でも東海自然歩道の看板が整備されているのでそこまで迷うことはないかと思います。
ただ、目立たないところに建っているので見つけられないと不安になりますが。


たとえばこれとか、三差路の脇に立っているのですがえらい適当な向きに建っているが故にどっちだよとなるやつです。




ルートを見る感じ天神川に沿うんだろうなぁと思ったので川沿いの道を選択。
これが正解でしたが、場合によっては迷うかもしれません。








天神川沿いの田上公園にかかる吊り橋を渡って進みます。
私も草津に住むまで知らなかったのですが、田上(たなかみ)って難読ですよね。
新名神の草津田上ICとかで若干の知名度を得ている地名かとは思いますが、最初普通にたがみだと思ってました。


川沿いに整備されている公園の遊歩道になるとようやく東海自然歩道という感じになってきて楽しくなってきますね。


全く読めない看板。なんだこれ。




7:38 帝産湖南交通のアルプス登山口バス停を過ぎるといよいよ山道です。

東海自然歩道というのは言ってもウォーキング感覚で行けるもんだと思っていたのですが、こう書かれているわけですから登山ってことですよね。
各登山団体から登山自粛要請がかかっている現状で行くのは正直まずかったのかもなぁと今になって思います。
登山口を過ぎてから山を下りるまで一切人に会わなかったのでリスクは低いかと思いますが、人気があんまりない場所なら空いてるからいいというよりは空いているなら行こうと逆に混雑するリスクがあるということみたいなのでこの点はよく考えていこうかと思います。

基本的には感染防止策を満足に講じたうえで、県内で人に会わずとも楽しめるコースがあるんだよなぁというのを発信するつもりでしたがそういうことなので「空いてるからみんなぜひ行こう!」とは言えないのかもしれません。
ただ、この後書いていきますが途中でいい景色のところもあったりするので、ぜひ落ち着いたら誰かに参考にしていただければなぁなんて思います。

この点に関してのご意見についてはどうぞコメントを寄越していただければなぁと思います。


さて、アルプス登山口から進みます。
えらく立派なクレーンが活躍しておりますなぁ。


ここでは新名神高速道路の延伸工事がなされているようです。
現在は草津田上止まりですが、今後は宇治田原・八幡京田辺・高槻方面へ繋がっていくわけですね。たのしみ。


さあ行こうと進んですぐの地点で、さっそく行き止まり…(デデドン)


いや、気づいてはいました。歩道側には事前に通行止めの看板があったのですが車道のほうになかったので行けるんちゃうかと思って進んでみましたがすぐに止められてしまいましたね。


しょっぱなから企画倒れか?と思いましたが、ありがたいことに迂回路が用意されていました。
新名神高速道路の建設に携わっている鹿島建設の方が工事車両の誘導で立っておられました。
こんな適当に歩いてるやつにご挨拶いただき好印象のお兄さんでした。お仕事頑張ってください。


現在通行止めの道は天神川をとてつもなく頼りない橋で渡っているんですね。面白そう。


まだまだアスファルト敷きの道路ですが、東海自然歩道に指定されていることから一定間隔で休憩施設やトイレが設けられています。
使う人少なそうですがあるだけで全然違いますよね。


大自然の中を進んでいきます。この道は地図で見る限り途中で行き止まりになる道なので通り抜ける車もなく気楽に歩いて行けます。


途中で富川道という登山道と分岐します。




滝?というかわからないところですがちょっと景色がいいこういう所に丸太のベンチが整備されていて一息つけるのはありがたいことです。


また滝っぽいやつ、何段にもこういう施設を設けて砂防、治水につとめているんですかねぇ。
普段あんまり意識しませんが大変なんだなぁと思うところです。


山に限らずどこでもいえることですが、ポイ捨てはよくないことですがだいぶ昔の缶とか落ちてるとちょっとときめいちゃいますよね。
近年のパッケージのゴミが落ちていなかったのはマナーが向上したということなのか、それとも単に人が通らなくなったということなのか…?


8:20 運命の分かれ道
東海自然歩道の看板は立っていますが、果たしてどっちが東海自然歩道なのかは矢印がなくいまいちわかりません。
今まで来た道の方向と右に向かう道の方向しかなく、この先山を目指す道路のほうに矢印がないので多分右なんでしょうが…


ここを曲がると今までのアスファルトから一気に大自然に解き放たれるわけで、さすがに違うよな…?と思い標識に従わずアスファルトの道を進むことに。
まあ、間違っていたとしてもどっかで合流するでしょ、という感じで。


このアスファルトの道もクランクを曲がってすぐの地点でこうなります。
車両通行止めではありますが入山者に対する警告があることから人は通っていいはずです。


どうやらさっきの柵を起点に「天神川材料運搬道路」という道路になっているようです。






それにしても、荒れた道ですね。探検気分で楽しいですが。


8:53 大きな看板があるところに出ました。


このすぐ裏の山肌は大きく削れていまして


その奥には湖南アルプスと呼ばれる雄大なパノラマが広がっています。


この絶景が綺麗に見渡せる位置までは先人が築いたと思われる道がありました。
一番よく見渡せる場所には大きな岩がいくつか並べられています。


しかし、見て分かる通り落ちたら下へ真っ逆さま。
訪れる方は十分に気を付けていただきたいと思います。


それにしても、いい眺めです。私の住む草津のほうもよく見えます。


左から、これは近江大橋となぎさ浜、びわ湖大津プリンスホテルですね。


目立つオレンジ色の建物は南草津のACTシティ。
裏には南草津駅に1年位前に出来た東横インも見えます。


そして、こちらが私の住む町、草津ですね。


普段よく行くアルプラザ草津が見えたのがちょっと嬉しかったポイントです。
こうしてみると、やっぱり草津駅周辺に高層建築が密集していて少し離れると一気に田園風景というのが滋賀県らしい気がします。さすが新快速。
電車ユーザー的には陸の孤島の湖岸の守山もよく見えます。
免許センターや佐川美術館に行く時に守山駅から延々バスに乗っていきましたがあれは孤島ですよ…

この日は綺麗に晴れていたので琵琶湖の対岸の近江舞子まで見渡すことが出来ました。
少し前まで山なしぺったんこの名古屋に住んでいたので、自分の住んでいる町を山の上から観測するということがなかったのでちょっと新鮮な感じがします。








先ほどの地点までは湖南アルプスを求めてくる人がいるのかまだ比較的穏やかな道でしたが、その先は完全に廃道の雰囲気でした。


9:34 突然終わりを迎える「天神川材料運搬道路」
Uターンのための幅が設けられているだけで終点にはこれといって何も存在していませんでした。


この先に続く道は、道と呼べるか怪しいけもの道はありましたがこれを言ったら確実に遭難するなと思い潔く引き返すことにしました。
迷ったら来た道を引き返す、これ山での鉄則です。




わかってた、やっぱあの分かれ道は右だったんだ。
往復7kmのロスは結構痛いものがありますが仕方がありません。
ただ、今思うと東海自然歩道にはあんな大パノラマは存在しなかったので湖南アルプスを見に行けたのはよかったなぁと思いました。


10:13 約2時間ぶりにセーブポイントへ戻ってきました。
では、右ですね。行きましょう。




いきなり大自然の中に放り込まれます。これは普通疑いますよね…?


5分ほど歩くと、目の前に不思議なものが現れました。
これが、道だというのか…?


こんなんですが一応上りやすくなるように岩が整備されています。






かなり険しいわけですが、こんな感じに人工的な切通が設けられていることから一応は整備してあることがわかるかと思います。


途中開けたところがあったのでしばし休憩。さっきの湖南アルプスほどではありませんが綺麗な景色です。


見えるのは南郷と京滋バイパスでしょうか。
琵琶湖線と名神高速道路は山の裏側を通っているはずです。


さて、さらに先を進みます。
これが登りだからまだいいですが下りでこんなんが出てきたら倍は時間がかかる気がしますね。


なんだ君、一体、道と言えるのか?と思ってしまうレベルの道が続きます。結構膝に来ますね…


ただ、最初のこのあたりを越えてしまえば基本的にはウォーキング感覚で行ける道ばっかりに変わりました。よかった。










この先もひたすらてくてく進んでいくわけですが、別に書くほどでもないかぁと思ってしまったので画像を並べるにとどめておきます。
(最初は全部詳細に書くつもりでしたが書きかけの記事が飛んで前半書き直してるのでやる気が…)


太神山不動寺へ分かれる道のところには鳥居と石灯篭が設けられていました。
ここも暫しの休憩にはちょうどいいところですね。大自然の中で落ち着く空間でした。




ただの獣道に見えて所々人の手で整備されたんだなぁとわかる遺構が出てくるのがおもしろいのが東海自然歩道。


さっきの不動寺の鳥居を少し過ぎたあたりから坂を下ります。
多分この太神山の頂上に不動寺の本堂があるっていうパターンのやつでしょうね。

下り坂も結構急でしたがさっきみたいな岩道ではなく一応階段状だったので救われました。


山間の取水施設には柄杓があったので涼を取ることにしました。ひんやりきもちい。


11:26 坂を下り終えると嬉しいものが現れました。
車両の通行を阻むための鉄ポールくんですね、つまりここからの道は自動車が通行できる仕様というわけでそこまで正直はずれな岩道はないことが約束されました。やったぜ。


意外なことですが、さっきまでの険しい場所でも普通に入っていた電波がこのあたりになると入らなくなりました。
多分ですが、山を下りた羽栗あたりに向けた電波を拾えていたのが遠くなったことで入らなくなったんじゃないかなぁと思います。


立派なログハウストイレのある休憩所でちょっと座って休憩。


こんな感じの道をひたすら進みます。正直飽きました。


これは、洗い越しですね?


側溝の蓋が橋代わりになっているのが結構シュールです。


まあその後もてくてくと歩いていきました。
今回のこのコースで一番クレイジーなのはやっぱりあの岩の区間でしたかね。あれは大変でした。
まあそんな感じでかなり省略しましたが歩き切ったわけです。


12:48 太神山コースの終点である三筋の滝に着きました。
名前の通り3本の筋に分かれた素敵な滝です。やっぱり滝の落ちる音ってなんかいいものがありますよね。

滝は道路から険しい斜面を下った下に存在しているのですが、この斜面がまた急で…落ちたらドボンですよ?
これだけ大自然を感じられるスポットですが、立派な道路に面しているのでアクセスも比較的容易な場所です。
近くにはミホミュージアムもあり、ここで東海自然歩道を終えてバスで帰ることもできます…普段なら。

ミホミュージアム休館に関連してここを通るバスがバッサリ切られているので今はそれが出来ません。
まあいいですよ、元から歩くつもりでしたから。


さて、ここで今更ながら徒歩ルートを振り返ってみましょう。
山間部は電波が弱いので結構ガバガバにはなっていますが、そこまで大きく飛んでいないので良しとしましょう。

先ほど紹介した三筋の滝というのがちょうど神寺秀明会前という宗教施設の近くにあります。
ここから東海自然歩道に沿って進むなら赤線のルートなのですが、信楽線に乗ったことがなかったので似たような距離歩くなら信楽駅まで行こっと思いここからはただの道路を進むことにしました。
旧東海道ならまだしも、東海自然歩道は全線完歩する気力がないですし、大部分が大自然となるとさすがに飽きます。




スカーレットの舞台、信楽の窯元を見つつ信楽駅へ。




14:49 信楽駅到着。
1時間に1本の列車があと5分ほどで出るということで駅にある資料館「セーフティしがらき」を観覧できなかったのが残念なところです。
また来よう、そうしよう。




全区間にわたって乗客は私1人のみでした。
信楽線って結構豪華な仕様の車両使っているんですね、快適でした。


大量の狸に見送られ信楽駅を出発。




各駅に「再出発」の文字があるのも信楽線ならでは、という気がします。
これに関して触れるのはまたいつか、ということにしてもいいかもしれません。片手間で触れられる話題でもないですし。


途中の紫香楽宮跡駅の目の前にあるこの道、これが三筋の滝から延びる東海自然歩道のようです。
ここからさらに東へ行くと柘植駅、鈴鹿峠方面まで続いているというわけですね。さすがにこれ以上進む気はないですが…


そんなわけで歩いてきました東海自然歩道。
電波がない区間は位置飛びするガバガバ地図なのであれですが、たぶん約30kmは歩いたんじゃないかなぁと思います。
流石に5日ほどは足に痛みが残りましたね、ただ靴ズレ等はなく筋肉痛だけで済んでよかったです。


では最後に、最近使っている万能シューズのご紹介をして終わろうかと思います。
今回の東海自然歩道歩行、また少し前に敢行してまだ未完結の東海道自転車旅で活躍してくれたのがこの靴です。
WORK ROCKIEという名前のこの靴、1,936円とかいう破格で買ったわけですが見た目は普通にランニングシューズ。
名前からわかる方もいるかもしれませんがこの靴が売っているのは吉幾三でおなじみのワークマン。
最近はおしゃれ方面にも力を入れていることでちょっと話題になっているあのワークマンです。

この靴もかなりカジュアル層を意識した商品かとは思いますが、鉄板でこそありませんが底がしっかりしていてつま先もしっかり守る安全靴仕様。
結構これが山歩きには頼りになるかなと思いました。これだけ満足できる仕様なのに1,936円。
ほんとはもっと安い3桁のやつを目当てに行ったのですが、試し履きしてみたら底が薄くてキュルキュルいうのが気になったのでこちらにしました。
これを選んで正解だった気がします。ワークマンさん感謝です。

まとめ:行こうみんなでワークマン

おわり。



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↑バスの同人誌です。

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