ソウル駅から移動し、9号線鷺得(ノドゥル)駅にやってきました。
ソウルや永登浦でもそうでしたが、街中にいろいろなシェアモビリティが溢れているというのは魅力的です。
その中で私が借りたのは緑色が目立つタルンイ。アシストはついていませんがこの手のものでは一番普及しているのかなぁという感じがします。
アプリは多言語に対応しており旅行者でも利用できるというのは非常に魅力的です。
タルンイで漢江沿いサイクリングロード行くぞ🚴♂️ pic.twitter.com/HrQIKGxXT5
— もとりゃま🍆 (@motoryama7011f) November 4, 2024
ソウルを流れる漢江(ハンガン)という大型河川にはかなり立派なサイクリングロードが整備されており、アクティビティとして定着している印象を受けました。
道中タルンイの利用者とすれ違うことも多くありました。
韓国は右側通行なのでちょっとだけ違和感がありますが、歩道が明確に分離されたこのサイクリングロードはかなり走りやすかったです。
夕暮れ時の漢江。2号線の高架橋と奥に見えるのは弘大(ホンデ)の高層ビル群です。
1時間券を45分利用で返却 pic.twitter.com/mj244MpI0p
— もとりゃま🍆 (@motoryama7011f) November 4, 2024
1,000ウォンで購入した1時間券を使って鷺得駅から堂山(タンサン)駅へ。対戦ありがとうございました。
1度返却すると新規購入しなくても1時間券が復活する謎システム pic.twitter.com/ltIjPpMSnI
— もとりゃま🍆 (@motoryama7011f) November 4, 2024
となるかと思いきや、タルンイは少し変わったシステムを採用しています。
1時間券・2時間券・1日券と売り分けがされているものの最安の1時間券だけで基本的には事足るかと思います。
こちらは「1時間以内に自転車を返却してくださいね」ではあるものの1回限りではなく初回購入から24時間以内であれば何度でも発動可能です。
そのため1時間以内に毎回返すことさえ守れば24時間券として活用できる面白いシステムとなっています。なのに1,000ウォンとかいう破格。すごい…
堂山駅から漢江を渡って合井(ハプチョン)駅までタルンイを漕いで行きます。
途中には仙遊島(ソニュド)という中州みたいな小さな島を経由するルートになっています。
政府機関や金融機関の集積地、汝矣島(ヨイド)の高層ビル群を背景に進む2号線の電車。これが撮りたかった。
めいっぱいタルンイを満喫し合井駅にて返却。乗車予定の列車の発車8分前というかなりギリギリまで遊んでしまいました。
時刻は17時半ごろ、帰宅ラッシュが始まるくらいの時間にただでさえ本数が少なく混みあいがちな京義中央線の混雑に潰されながら乗車。
やって来たのはソウルから15kmほど離れた場所にある幸信(ヘンシン)という駅。
ここはKTXの車両基地を擁する駅で基本的にソウルを起点とする京釜高速線や龍山を起点とする湖南高速線の列車のうち出入庫を伴うもののみ営業運転されているというちょっと変わった駅です。
感覚的に一番近いのは博多南線でしょうか。
あくまで出入庫のついでなのでソウルまでは全区間在来線をとことこと走るだけですが、今回の旅行で初の初代KTX。楽しかったです。
幸信駅から乗る人ってほぼいないんだろうなと思っていたのですが1両当たり10名ほど乗車があり驚きました。
KTX青龍は日本の新幹線に近い雰囲気でしたがこちらは完全にヨーロッパの車両をベースとしているため異国感があって結構好きです。
ソウル駅で多くのお客さんを乗せたのち私が降りたのは次の停車駅光明(クァンミョン)駅。
大きなドーム状の駅舎に通過線を中央に挟んだ巨大な駅となっています。
この駅には高速鉄道だけでなく広域電鉄も乗り入れているのが特徴です。
仁川空港駅がそうだったようにKTX用の低床ホームとは別に広域電鉄の高床ホームが設けられています。
広域電鉄のホームは高速鉄道の通過線・発着線のさらに外側に位置しています。
そのため片側は降者専用・片側は乗車専用の扱いがされていました。
折り返しの際には降車ホームで折り返し、光明駅のソウル方に位置する車両基地への連絡線は立体交差で本線と支障しない構造となっているため引き上げたのち乗車ホームへ据え付けているそうです。
先程から紹介している光明駅を発着する広域電鉄は光明シャトルと呼ばれています。
元々は1号線と共通の10両の電車が走っていたそうなのですがあまりにも誰も乗っていなかったため4両編成の短い電車に置き換えられました。
光明駅はこれだけの規模がありながら在来線の連絡が無い単独駅。それでは不便だろうということで京釜高速線が終わり在来線に合流する衿川区庁(クムチョングチョン)駅から光明駅までの5kmほどの区間を広域電鉄が乗り入れちゃえばいいんだという発想で生まれました。すっげぇ…
しかしながら本数は極端に少なく、1時間に1本程度しか列車がありません。広域電鉄とは思えない本数の少なさ故に次の列車を板で出すことが出来てしまっています。
なお下の注釈みたいなところには、バスで1号線冠岳(クァナク)駅に抜けることもできますよと書かれています。この本数だとそっちのほうが早いことも多いんでしょうね…
「釜山方向 ATC区間 進入禁止」の標識が建てられています。
光明シャトルは折り返しの際もソウル方の基地に引き上げているのですが普段使わない釜山方には保安装置の関係で進入することが出来ません。
高速線では在来線のATSと異なりATCが用いられているのですが広域電鉄はATSしか搭載していないためこのような措置になっています。
調べてもわからなかったのですが、衿川区庁~光明の間の保安装置はどういう扱いを受けているのでしょうか?
おそらくですが、山手線が臨時列車用に色灯式信号機を残しているようにATCとATSの2つの扱いを併存しているんじゃないかなと思います。
光明シャトル専用車両にATC積めば終わる話なのになぁと思いましたが、よく考えたら当初は1号線の電車がそのまま入ってきていたんでしたね…
ソウル都市圏では珍しくスクリーンドアがない柵だけのスタイル。まあこの本数ならそうなりますか。
宿のある永登浦まで直通で行ってくれるのが助かります。
さてこの列車、よくわからない特殊な取り扱いをして運転している変なところに惹かれて乗りに来たのですが来年2025年には廃止されてしまうんじゃないかと思っております。
車庫に引き上げる複雑な運行形態、10両編成が走り回る1号線に突っ込んでくる4両編成の変なやつという取り回しの悪さがあり代替案が出来れば止めたいはずです。
光明を通り1号線石水駅への連絡、というよりそのままソウルまで行ける新安山線という新たな路線が2025年開業予定です。
あくまで予定なので遅れることがあるかもしれませんが、新安山線が出来たら光明シャトルは存在意義を失います。それを考えるとこのおもしろ列車は早めに乗っておくべきなのかなと思います。
この日の晩御飯は永登浦駅のロッテリアで。日本とメニューは結構異なり面白かったです。
プルコギバーガーとポテト、レモネードのセットを注文。折角なのでバターパンのオプションもつけてみました。
ポテトにケチャップが付いてくるのいいですね。
サイドメニューにはオニオンリングならぬイカリングがあり韓国ではポピュラーだそうです。次来たときに頼んでみよう。
結構スパイシーでしたが美味しかったです。流石本場の味。
と思っていたのですがロッテリアって日本のほうが先だったんですね、韓国発祥のものだと勘違いしていました。
ホテルへの帰り道、駅前に大量に集うタルンイ。結構利用されているのりものであることが伺えます。
つづく
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