原田マハの『暗幕のゲルニカ』を読んだ。
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おはなしは時代を越えて進行。ひとつは、ピカソの恋人ドラ・マールが語るピカソの「ゲルニカ」製作とその後のファシズム台頭の世界にパリで生きるピカソ。もうひとつは、911で夫を亡くしたMoMA(ニューヨーク近代美術館)のキュレーター八神瑤子が、「ピカソの戦争」展を開催すべく、「ゲルニカ」を借り出すために奔走するさまを描く。
本作の中では、「ゲルニカ」は反戦・反ファシズムの象徴として描かれているのだが、わたし現物を観たことがないのでいまひとつピンとこない。それでも、テロリストも絡んできたりして終盤は手に汗握る展開で一気に読了。面白く読める作品だ。
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