ロック探偵のMY GENERATION

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「大阪都構想」否決

2020-11-01 23:51:20 | 時事


いわゆる「大阪都構想」の賛否を問う住民投票が行われました。

結果は、前回同様反対多数。ということで、大阪市が存続することとなりました。
この結果を受けて、維新の松井代表も市長としての任期満了をもって政界から身を引くことを表明しています。

一義的には大阪の話ということなので、これまで特にこの件について何かをいってはきませんでしたが……基本的に反対の私としては、まあよかったなという感想です。

理由はいろいろあるんでしょうが、やはり最終的には、大規模な変化に対するおそれのようなものが反対の方向に民意を押し込んだのではないかと思います。

それにしても、5年前に結果が出ている住民投票を、このコロナ禍の最中にまたやる意味があったのか……という疑問もぬぐえません。

遂行性を過度に重視し、住民の分断もいとわない――どころかむしろそれを扇動するような政治姿勢が近年世界的なトレンドとしてあるように思われますが、日本においてもそれは同様でしょう。そのようなやり方は、いずれ壁にぶつかって、成立しなくなるだろう――と、私は以前このブログで書きました。今回の住民投票の結果、あるいは、アメリカのトランプ大統領が巷の予想どおりに大統領選敗北ということになるとしたら、いよいよ対立扇動型政治が行き詰りをみせてきたということになるのかもしれません。いや、希望として、そうであってほしいと思います。