ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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ビートルズの日 カバー特集

2022-02-04 16:09:25 | 日記

本日2月4日は、「ビートルズの日」です。

ビートルズの異名 Fab 4 と Feb 4 をかけて……誰が決めたかは知りませんが、とにかくそうなんです。

ということで、今日はビートルズ特集。
ビートルズの曲をカバーしたものを集めてみました。意外な大物も登場……



まず一曲目は、ジョー・コッカーによる With a Little Help from My Friends。
名盤として名高い『サージェント・ペパーズ』に収録されているこの曲は、ジョー・コッカーにとっての出世作ともなりました。

Joe Cocker - With A Little Help From My Friends (Live)


エルヴィス・プレスリーによる Something。
エルヴィスにとりあげられて、ジョージ・ハリスンも本望でしょう。

Elvis Presley - Something (Aloha From Hawaii, Live in Honolulu, 1973)


カエターノ・ヴェローゾによる Eleanor Rigby。
ブラジルの軍事独裁政権と戦ったこの人物のことは、これまで何度か書いてきました。この曲の解釈も、すばらしい。

Eleanor Rigby


ピーター・フランプトンによる「ノルウェイの森」。
村上春樹さんの小説『ノルウェイの森』のタイトルは、いうまでもなくここからとられています。

Peter Frampton Covers the Beatles’ “Norwegian Wood” on the Stern Show (2016)



ここから、女性ボーカルのものを二曲。

まず、ノラ・ジョーンズによる Let It Be。
ノラ・ジョーンズ自身が鍵盤を弾き、シックでおしゃれなアレンジになっています。

Norah Jones - Let It Be (Live At The Empire State Building)

次に、スージー&ザ・バンシーズによる Helter Skelter。

Helter Skelter

スジバンは、いろんなところでピストルズにもつながるパンクバンド。先のノラ・ジョーンズとはまったく対照的でなかなか大胆なアレンジですが、こんな雰囲気もよいと思います。ノラ・ジョーンズからスージー・スーまでカバーするというのが、ビートルズという森の広大さ、奥深さなんじゃないでしょうか。


ディープ・パープルによる Help。
意外な取り合わせですが、これはハードロック路線に転向する前の姿。そこはかとなくサイケデリック臭も漂わせます。この時代には、まだハードロックとかプログレッシブといったジャンルが未分化だったのです。

Deep Purple - Help (Live for TV, 1968)



アリス・クーパーによる「ヘイ・ブルドッグ」。
ビートルズの曲の中では、知る人ぞ知る名曲といえるでしょう。
ビートルズという森があるとしたら、かなり奥の方まで分け入っていかないとこの曲にはたどりつきません。
ただ、苦労してたどりついた甲斐あって、めちゃくちゃかっこいい曲です。
この曲を選んでカバーしたアリス・クーパーの慧眼もさることながら、バックにスティーヴ・ヴァイやダフ・マッケイガン、ミッキー・ディーといった人たちが集まってくるのもすごい。

Hey, Bulldog

ちなみに、これはビートルズの曲をおもにハード系の人達がカバーしたコンピレーション・アルバム。
ビートルズのいわゆる「ブッチャー・カバー」をイメージしたものでしょう。この「ヘイ・ブルドッグ」がそうであるように、なかなか豪華な面子が集まっているアルバムです。せっかくなので、このアルバムからもう二曲ほど紹介しましょう。

まず、リフがかっこいい Daytripper。
ここでは、元KISSで現グランド・ファンクのブルース・キューリックが参加。
ドラムは、エインズレー・ダンバー。この人のことは去年のドラマー列伝で紹介しました。ものすごい経歴の持ち主で硬軟どちらにも対応できますが、ここではハードに叩いてくれます。

Daytripper

そして、今が旬の「ドライブ・マイ・カー」。
この曲では、なんとイングヴェイが参加。

Drive My Car  


最後に、日本代表として斉藤和義さんによる Golden Slumbers。
伊坂幸太郎原作の同名映画で使われました。

Golden Slumbers