今日3月19日は「ミュージックの日」。
この日付にあわせて、拙ブログでは毎年ひとつのテーマに沿って音楽関連動画を紹介しております。
で、今年は……最近の音楽記事がパンクの方向に流れてきているので、「パンク特集」ということでやっていこうと思います。
最初に、ランシド。
前回の記事には彼らの名前を入れてませんでしたが、この人たちもラモーンズトリビュートに参加しています。
Rancid - Bloodclot [MUSIC VIDEO]
ランシドは、エピタフレコードを代表するバンドの一つといえるでしょう。
エピタフレコードは、Bad Religion のミスター・ブレットが創設したレコード会社で、アメリカにおけるパンクの梁山泊ともいうべき存在です。
その総帥バッド・レリジョンの曲を。
Bad Religion - New Dark Ages
ラディカルな主張を、メロコアの曲にのせる。いかにもバッド・レリジョンらしい一曲です。
エピタフつながりで、L7。
エピタフが、はじめてバッド・レリジョン以外のアーティストとして売り出したのが、L7でした。
L7 - Fast and Frightening (Official Video)
しかしながらこのバンドは、早々にエピタフを離れ、サブ・バップというインディーズレーベルに移籍します。このサブ・バップというところは、ニルヴァーナのBleach を発表したところでもあります。サウンドガーデンもここに所属していて、グランジを代表するインディーズレーベルなのです。
このあたり、パンクとグランジの関係みたいなものも見えてくるかもしれません。
ここで、ラモーンズに話を戻します。
件のトリビュートアルバムにはグリーンデイも参加していたわけですが、彼らのラモーンズ愛は相当に強いようで、ロックンロール栄誉の殿堂でラモーンズの曲をカバーしています。しかも三曲をメドレーで。
Green Day Performs "Teenage Lobotomy," "Rockaway Beach" and "Blitzkrieg Bop" in 2002
このイベントは、「栄誉の殿堂」などといっているぐらいなので、例年お行儀のいい感じで、ミュージシャン側が煽ってもオーディエンスはあまりのってこないことが多いように見受けられるんですが、この回では、いかにもなパンクキッズが二人前に出てきてノリノリになってます。それをディナーテーブルで座ってみている観客たちとの温度差……これが、アメリカにおけるパンクの姿を可視化した像のようにも思えるのです。
で、本家ラモーンズの動画。
祖先をさかのぼっていく感じで、ラモーンズがフーをカバーしている動画をのせておきましょう。
曲は、「恋のピンチヒッター」です。Substitute(代理)という原題に「恋のピンチヒッター」という斜め上からの邦題がつく……そんなのどかな時代にあって、パンクの前適応ともいうべきバンドがThe Who だったのです。
Ramones - Substitute
フーの話が出てきたので、UKパンクのレジェンドへ。
モッズの直接的な後裔ともいわれる、ジャムです。
The Jam - In The City
そして、UKパンクのレジェンドといったら、やはりはずせないのはクラッシュ。
The Clash - Complete Control (Official Video)
ラモーンズの前にはデッド・ケネディーズの記事も書いてましたが、せっかくなので、最後に彼らの曲も一つ。
曲調のハードさにくわえて、歌詞がじつに辛辣で、いかにもデッケネらしい一曲となっています。
Dead Kennedys - Moral Majority (In Studio)