先日書いたように、日曜日に熊本に行ってきました。
それは、乾信一郎、横溝正史に関する展示を見に行くためだったわけですが……そのついでに熊本城にも立ち寄りました。
熊本城といえば、私は二年前にも訪れています。
そのときは、あの熊本地震から二年というときでしたが……それからさらに二年たって、熊本城がどうなっているのか見ておこうということで。
復旧は一定程度進んでいて、本丸天守はこんな感じでした。
ちなみに、二年前は下のような感じ。
比べてみると、天守本体の修復は一応済んだ状態みたいです。
ちょっと角度を工夫すれば、ほとんど震災の傷跡を感じさせないようにも撮れます。
前回来た時には、天守にいたる通路は封鎖されていて、ここまで来ることもできませんでした。そう考えると、たしかに復興は進んでいるのです。
今は、入園料を払って入るスペースも再開していて、天守周辺まで入れるようになっています。
おかげで、前回はこれなかった「くらがり通路」にも入れました。
熊本城の本丸天守は、二つの石垣の上にまたがるようにして建っているため、石垣と石垣の間に地下通路のような空間ができています。これが、「くらがり通路」。
ちょっと横溝感も出ていていいんじゃないかと思います。復興が進んでいればこそ、こういうところも見学できるようになっているわけです。
ただし、これはあくまでも本丸天守の話。
おそらくそこが最優先で修復されているのだと思われますが、それ以外の場所では、二年前とほとんど変わっていないように見受けられる箇所も多数ありました。
たとえば、この画像。
これは二年前に撮った画像ですが、この場所は現在でもほぼそのままのように見えました。この状態で何年も放置しておくのは危険なんじゃないかと思うんですが……
城内のあちこちに崩れた石垣や瓦が保管されている状況もありました。
やはり、それらをきちんとした工法で修築するのは、相当な手間がかかるということなんでしょう。
これからさらに修復が進んでいくのを今は待ちたいと思います。