先日の記事の続きです。
私が小倉を訪れた真の目的とは……これです。
今この映画が、デジタル4Kかつ、ドルビーアトモスでリマスターされていて、全国で上映されているのです。
4Kリマスター版の上映というのがちょっと前にもあったんですが、そちらはタイミングがあわず行くことができませんでした。
しかし今回は、ドルビーアトモスという音響もくわえて上映される……GWというタイミングで行くこともできる、となったわけです。
ただし、ドルビーアトモスという設備を備えた映画館はそれほど多くなく、上映できる場所はかぎられています。そのなかで、自宅からもっとも近いのが、北九州だったのです。
劇場版2作、『銀河鉄道999』と、『さよなら銀河鉄道999』の両方を観てきました。
北九ぐらいなら日帰りでも行けるのにそうしなかったのは、そのため。上映スケジュールとして一日のうちにはどちらか一方しかやっていないために、両方観るためには最低二日が必要でした。なら、宿泊して他にもあれこれ見てくればいいんじゃないか……と考えていたら、二泊三日になったわけです。
まあ、どちらも過去に観たことはあるので、話の筋はわかってるんですが……それでも、こうして観に行く価値は十分にある作品なのです。
一応簡単に説明しておくと、『銀河鉄道999』は、もとのストーリーを編集しなおして一本の映画にしたもの。『さよなら銀河鉄道999』は、その後日談となっています。どちらにも、キャプテン・ハーロックとクイーン・エメラルダスが登場。ハーロックファンとしては燃えるポイントです。
その映画の内容に関しては、映画記事として別に書くことにして……
今回の小倉行きでは、999やハーロックにまつわるものも見てきたので、この記事ではそれらを紹介しようと思います。
小倉駅内には、車掌さんがいます。
なんでそんなものがあるのかというと……北九州は、999の原作者である松本零士先生と深い関りがあるからです。
松本先生は、出身は久留米ですが、漫画家として上京するまでの少年時代を北九州で過ごしています。その縁で、小倉駅周辺には松本零士先生に関するいろんなものがあるのです。
たとえば、駅前にはキャプテン・ハーロックの銅像。
しびれます。
メーテルと鉄郎もいます。
小倉駅はモノレールも乗り入れていますが、このモノレールには999号というラッピング車両があります。
これだけ、小倉と松本零士先生には深いつながりがあるのです。
小倉で松本といったら清張ばかりではありません。いや……むしろ、松本零士先生のほうがより推されているといってもいいでしょう。
その推しっぷりがよくわかるのが……北九州漫画ミュージアム。
ここも松本零士の世界が前面に押し出されています。
入場者を出迎えるのは、ハーロックとアルカディア号三番艦……と、トリさん。
そしてメーテル。
『宇宙戦艦ヤマト』に登場する森雪の大型フィギュアもありましたが、そちらは撮影不可でした。
館内で上映されている999のショートアニメがあったんですが、こちらも豪華です。
北九州の歴史を紹介するという内容なんですが、主要キャラにはちゃんとアニメ版と同じ声優をあてています。つまり、野沢雅子さん、池田昌子さん、肝付兼太さんをこのアニメのためにキャスティングしているわけです。相当な力の入れようじゃないでしょうか。
最後に、ミュージアムの出口に設置されていたパネルの画像を紹介しておきましょう。