『笑ゥせぇるすまんNEW』を観ました。
去年放映された、新しいバージョンの『笑ゥせぇるすまん』ですね。
私、amazonプライムの会員になっているのですが、そこで視聴できるようになっていたので、シリーズ全話を視聴しました。
例によってレビューを観てみましたが、結構評価が割れていますね。
リメイク版の常で、どうしても旧作と比較されてしまう。そして、やはり旧作との違いを批判されていることが多いようです。
私個人の感想としては、いまの時代に喪黒福造を描こうとした意気込みを買いたいと思います。
“ブラック企業”や“断捨離”といった現代のキーワードを盛り込み、スマホやインターネットといった旧作の時代にはなかったものを取り入れる。そうして、21世紀の喪黒福造を描き出そうとしたのでしょう。
ただ、各回2話構成で、1話目が原作アリ、2話目がオリジナルとなっている(最終話だけなぜか逆)のは、ある種の“保険”なんでしょうか……
変更点としてもっとも気になるのは喪黒福造の声ですが、これは、もともと声をあてていた大平透さんが亡くなられたためであり、やむをえない話です。
あの大平さんのインパクトが強すぎて、ほかの声優で代役なんかできるのかという懸念があったと思うんですが、玄田哲章さんというのは、針の穴を通すような絶妙のキャスティングでした。
音声の面では、旧作で使われていた田中公平さん作のあのテーマ曲が引き継がれており、懐かしさを覚えました。OP曲のスタイリッシュな感じは、『笑ゥせぇるすまん』のOP曲としてはどうなんだろうというのはありましたが……
しかし私としては、むしろ絵のほうに違和感を持ちました。
全体として明るすぎるように思え、『笑ゥせぇるすまん』のあの無気味な雰囲気が出ていないように感じられるのです。
まあ、そこも制作陣が意図的に挑戦した演出なのでしょうが……
私個人の感想としては、このクリーンな感じだと「ドーン!」の説得力もいま一つではないかと。
伊東四朗さんの実写版も見ました。(すぐ終わっちゃいましたけど)
ただこのリメイク版は知りませんでしたね。
あんまり小ぎれいにまとまったものにしてほしくない、という気がしますが…
今の傾向にも合わせなきゃいけませんものね。
でも貴重な情報です。ありがとうございました。
去年のリメイク版については、まあ、同じことやってもしょうがないので、新しい趣向に挑戦するという姿勢自体は評価できると思うんです。
記事では批判めいたことも書きましたが、それでも『笑ぅせぇるすまん』ってつい観てしまうんですよね。まだ観てないエピソードがあるとなると、観ずにはいられない……そういう不思議な魅力を持った作品だと思います。