ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』(宝島社文庫)発売中です!

『デビルマン』

2022-10-22 20:46:20 | アニメ


今日10月22日は、「アニメの日」だそうです。

日本初の国産アニメ『白蛇伝』が公開された日……

ということで、ひさびさにアニメ記事を書こうと思います。

とりあげるのは『デビルマン』。
その第一話の動画を載せておきましょう。ただし、Youtubeに飛ばないと視聴できないようですが……

【公式】デビルマン 第1話「悪魔族復活」 <1970年代アニメ>

アニメ放映は1972年。

すなわち、今年で50周年となります。
そのアニバーサリーにあわせて、Youtubeの東映アニメーション公式チャンネルで全話期間限定配信ということをやっており、私はそれをほぼ全話観てみました。

原作のバッドエンドは有名ですが、果たしてアニメのほうはどうなのか……という興味もあって観ていたところ、アニメは原作とは違う終わり方になってました。
ネタバレということにもならないと思うので書いてしまいますが、敵ボスとの決着がつかないまま、これからも戦いは続く……みたいなラストです。
最終回は39話。3クール目の終わりということで、ひょっとすると打ち切りみたいな感じだったんでしょうか。
そのあたりの事情はわかりませんが……しかしアニメの最終回は、ある意味で原作に対するアンチテーゼのようでもあり、これはこれで深い印象を残すものでした。


『デビルマン』の原作はいうまでもなく永井豪先生ですが、この方は手塚治虫を強くリスペクとしておられます。

以前宝塚の手塚治虫記念館にいった記事を書きましたが、そこで上映されている映像資料に永井先生が手塚治虫について語っているものもありました。一緒に渡米したことがあるんだそうで……『デビルマン』のヒロイン牧村ミキの「牧村」という姓は『火の鳥』宇宙編に登場する牧村の名からとられたというような話をどこかで聞いたような気もします。
そんな手塚治虫へのリスペクトがあってこそ、『デビルマン』原作のあのバッドエンドがあるのかとも思えます。

アニメ版はそれとは違う終わり方になっているわけですが、これはそもそも、漫画連載とアニメ放映がほぼ同時にスタートし、それぞれが独立した別のストーリーとして展開していったためということがあります。
永井豪作品でいえば『ドロロンえん魔くん』や『キューティーハニー』なんかもそうですが、あの頃の漫画原作アニメは原作とまったく違う話をやっていることが多い印象も。『デビルマン』も、そんな時代に生み出された名作といえるのではないでしょうか。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。