今日10月10日は、「ドラムの日」ということになってます。
数字の「1」をスティックに、「0」をドラムに見立てて……ということです。
そこで今回は、ドラマー特集ということで、独断と偏見にもとづいてドラマー列伝をやってみようと思います。
各ドラマーに簡単な解説を付したうえで、動画を紹介。
ただし、あくまでも独断と偏見なので、そのあたりはご了承を……
ドン・ヘンリー
このブログの出発点でもある、イーグルスのドラマー。
ドラムを叩きながら、グレン・フライと並んでメインボーカルの位置づけにあり、「ならず者」、「ホテル・カリフォルニア」などの名曲でリードボーカルを担当。
ソロシンガーとしても活動。下の動画は、最新アルバムに収録されている曲。
雨を祈る――それは、以前紹介したCCR「雨を見たかい」に関する忌野清志郎の解釈に通ずるものがあるかもしれない……
Don Henley - Praying For Rain (Audio)
アレックス・ヴァン・ヘイレン
先日死去したエディ・ヴァン・ヘイレンの兄。バンドのヴァン・ヘイレンではドラムを担当。
じつは、エディはもともとドラムをやりたかったものの、家にドラムセットが用意されると兄のアレックスが叩き始めたために、やむなくギターを弾くことにしたという。ということは、アレックスこそが、ギターレジェンド、エディ・ヴァン・ヘイレンの生みの親といえるのかもしれない。
Van Halen - Jump (Official Music Video)
マックス・ワインバーグ
ブルース・スプリングスティーンのバックバンドであるEストリートバンドのドラム。
以前紹介したとおり、息子のジェイ・ワインバーグはSlipknot にドラマーとして加入。
こんな人のよさそうな顔をしたおっさんの息子が Slipknot とは、にわかに信じがたい……
動画は、ブルース・スプリングスティーンの評価を決定づけたアルバム「明日なき暴走」の収録曲「涙のサンダーロード」。
ちなみにこの曲の原題は、ただの Thunder Road。無意味に「恋の」とか「涙の」とかつけていた時代の、古き良き邦題。
それから時代は流れ、あの Born in the USA を契機にEストリートバンドはいったん解散。さらに後、2001年同時多発テロ後にバンドが再結成し、ツアーに出た時の動画。
Bruce Springsteen & The E Street Band - Thunder Road (Live In Barcelona)
ロジャー・テイラー
クイーンのドラム。
ギターのブライアン・メイと並んで、ときにリードボーカルをとることも。彼がリードをとる曲は、いかにもロックという感じのものが多い印象。そして、実はクイーンのなかでもっとも高い声を出せるのはフレディではなくロジャー・テイラーらしい。
曲は、名盤として名高い『オペラ座の夜』に収録されているロジャーの曲 I'm in Love with My Car
Queen - I'm In Love With My Car (Official Video)
ジョン・ボーナム
“ボンゾ”の愛称で知られるレッド・ツェッペリンのドラム。
いわずと知れたレジェンドドラマー。それ以上に、なにも付け加えることはありません。
動画は、ボンゾのドラムソロで知られる Moby Dick……の、ドラムソロパートを抜き出したもの。
Led Zeppelin - Moby Dick Drum Solo (Madison Square Garden 1973)
ニール・パート
今年死去した、RUSHのドラマー。
下の動画でも確認することができる「要塞」とも称されるドラムセットがすさまじい。ハードプログレの時に難解なリズムを支えるだけでなく、RUSHでは作詞も担当していて、独特の世界観構築にも寄与。
Rush - Limelight
トッパー・ヒードン
伝説的なパンクバンドThe Clash のドラム。
初期のクラッシュはドラムが固定していなかったが、3枚目のアルバム London Calling からトッパー・ヒードンが正規のドラマーとして固定。
ただし、後にドラッグの問題で解雇……
その後、忌野清志郎の最初のソロアルバム『RAZAOR SHARP』のレコーディングに参加したりもしている。ただしそれも、途中で降板しているらしい。やはり、ドラッグの影響か……90年代ぐらいからは、廃人同様の状態に陥っているとも。
動画は、CD二枚組の大作 Sandinista から、The Call Up。
call-up とは軍隊などの「召集」の意味で、「召集に応じないのもお前次第」と歌う歌。
The Clash - The Call Up (Official Video)
いかがでしょうか。
続けていけばキリがないし、動画を探して貼り付けていくのもなかなかに面倒な作業なので、今回はこれぐらいで……
気が向いたら、来年また似たようなことをやろうかなと思います。