ロック探偵のMY GENERATION

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スミスの名曲を振り返る+α

2021-11-16 16:14:14 | 過去記事

The Smiths - The Boy With The Thorn In His Side

今回は、音楽記事です。 このカテゴリーでは、前々回からストーン・ローゼズ、プライマル・スクリームときましたが……その流れに沿って、The Smith について書きましょう。 ストー......



過去記事です。


The Smiths について書いています。




この記事を書いた以降の出来事を二つ。


まず一つ目。
元記事で書いたように、近年のモリッシーは極右的な方向に流れています。
そのことと直接関係しているかどうかはわかりませんが、昨年所属しているレーベルから契約を打ち切られ、現在フリーター状態にあるそうです。ネトウヨ的発言でレコード店から作品を撤去されるというようなこともすでに起きていて、なにげに音楽家生命の危機に瀕しているのかもしれません。


もう一つは、映画に関する情報。
元記事ではスミス結成前のモリッシーを描いた映画に言及していましたが、今年は、スミス解散時のできごとを描いた映画が公開されます。
その予告動画。


12/3公開『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』本予告


ラジオ局に乗り込み、DJに銃を突きつけてスミスの曲を流させる――というこのストーリーは、当時アメリカで実際にあった出来事をもとにしているんだそうです。
さて、今回は福岡でも上映してくれるでしょうか……



ここからは、プラスアルファとしてスミス関連動画をいくつか。


まず、元記事で紹介したアルバム The Queen Is Dead から、そのタイトル曲のMVを。


The Smiths - The Queen Is Dead - A Film By Derek Jarman (Official Music Video)


次に、先述した映画のタイトルのもとになっている Shoplifters of the World Unite。
shoplifter とは、「万引き犯」のことで、つまりこの歌は「世界の万引き犯よ、団結せよ」といっているわけです。この挑発的なフレーズと、元ネタがわかる人にはわかるインテレクチュアル性……スミスらしさ、モリッシーらしさがよく表れているタイトルといえるでしょう。


The Smiths - Shoplifters Of The World Unite (Official Music Video)


ちょっと趣向を変えて、リック・アストリーとブロッサムズがスミスの曲をカバーした This Charming Man。
全曲スミスのカバーというライブのなかの一曲。


Blossoms and Rick Astley • The Smiths - This Charming Man



ここからは、モリッシーのソロ活動を。


プリテンダーズのカバー Back on the Chain Gang。
そういえば、ジョニー・マーは一時期プリテンダーズに在籍していたことがあるとか……


Morrissey - Back on the Chain Gang (Official Video)


グリーンデイのビリー・ジョー・アームストロングをフィーチャーした Wedding Bell Blues。
意外な取り合わせのように思えます。どのへんにビリー・ジョーがいるのかというのはちょっとわかりにくいですが……


Morrissey ft. Billie Joe Armstrong - Wedding Bell Blues [Lyric Video]


デヴィッド・ボウイとの共演。
曲は、Tレックスのカバーで Cosmic Dancer。


Morrissey and David Bowie – Cosmic Dancer (Live at the Inglewood Forum, LA, 6th February 1991)


あわせてリリースされたジャムのカバー That's Entertainment。
ジャムといえば先日のベーシスト列伝にも登場しましたが、そこでも書いたパンクス的つっぱりをこじらせると今のモリッシーのようになるのかもしれません。


That's Entertainment (2021 Version)


ベーシスト列伝にはセックス・ピストルズも出てきましたが、そのピストルズのスティーヴ・ジョーンズ(Gt)が最近モリッシーの曲をカバーした動画を公開するなど、パンク方面とのからみは結構あります。
パンクのもつ挑発的な態度というのは、ポストパンクの流れから出てきたスミスも継承しているわけでしょう。
しかし、その方向性を間違えると……なんとも残念な姿をさらすことになってしまうわけです。




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