ロック探偵のMY GENERATION

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日米首脳会談からみえる日米のいびつな関係

2018-04-21 22:28:01 | 時事
日米首脳会談が行われました。

しかしアメリカの側は、TPPの問題や関税問題で、日本側の要求を拒み、成果は乏しかったようです。

なぜ日ごろこんなに尽くしているのに、冷たい仕打ちを受けるのか……?
そう疑問に思う人もいるかもしれません。

しかし私は、これは逆だと思います。

尽くしている“のに”ではなく、尽くしている“から”こそ、冷たい仕打ちを受けると思うんです。


従属的な態度は、駆け引きの余地をなくします。

ギブ&テイクという言い方をよくしますが、どちらか一方がギブするだけの関係だと、もう片方はギブをしなくなります。ギブする必要がないからです。このとき、両者の関係は対等ではなく、“主従”関係になってしまっています。

“主”の側にとっては、“従”の側はいい加減に扱ってもいい相手です。ですから、自分に都合が悪くなれば遠慮なく切り捨ててしまいます。丁寧な扱いをする必要がないからです。

日米関係は、こういう状態になってしまってるんじゃないでしょうか。

こんなふうに考えれば、日本がこれだけアメリカの言いなりになっている状態で、アメリカが冷たく突き放すような態度をとることが理解できると思うんです。

思えば、そもそもアメリカのTPP離脱もそうでした。
日米首脳会談の直後に、日本側のメンツを丸つぶれにするようなかたちで、アメリカはTPP脱退を表明してます。

アメリカにとって、日本はそういう存在なんです。

なにも与える必要はない。どうせ、どんな扱いをしたって、これまでどおりに従うだろうから……というわけです。
そういう状態であれば、いざというときに助けてもらえる保証もありません。

「たとえ従属的とみられて、もアメリカに媚びを売っておかないと有事のときに困る」という人がいるかもしれませんが、私はそれも逆だと思います。媚びを売り、従属的な態度をとればとるほど、ますます日本は「どんなひどい扱いをしてもいい国」になっていきます。それはつまり、いざというときに助ける必要もないということです。従属的な態度は、いざというときに助けてもらえる見込みも薄くしてしまうんです。


この状態を脱するためには、逆説的なようですが、一方的なギブの関係をやめることが必要でしょう。
場合によっては、こちらからギブしない、あるいは、相手にとってマイナスになることもする……それではじめて、むこうも「後々のことを考えると、あいつもなんかケアしとかないとな」と思うようになるはずです。それで、ギブ&テイク、貸し借りの関係になります。およそ“先進国”と呼ばれるような国の二国関係は、どこでもそれが普通だと思うんです。日米関係も、そういう対等な関係を目指していくべきでしょう。


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