ロック探偵のMY GENERATION

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リトル・リチャード「のっぽのサリー」(Little Richard, Long Tall Sally )

2020-05-10 19:18:24 | 音楽批評
 
リトル・リチャードがこの世を去りました。

チャック・ベリーなどと同世代の、ロックンロール・レジェンドの一人。
なぜだかこれらの人たちは長生きする傾向があるように思えますが、リトル・リチャードもその例にもれません。87歳だったということです。

また、彼はゲイであり、それを公表していたという点でも注目に値するミュージシャンでした。
代表曲のタイトル「トゥッティ・フルッティ」という言葉は、表面的にはフルーツの入った氷菓子のことですが、“おかま”を意味する隠語でもあるのです。クイーンやエルトン・ジョンがこの曲をカバーしているというのも、そう考えるとうなずけます。
今ではセクシャルマイノリティに対する差別や偏見をなくそうという動きが広がってきていますが、1950年代ぐらいにゲイであることを公表するのは、かなり勇気のいることだったでしょう。これが、ロックというものが持つある種の中性性、アンチマチズモ的な部分、そして、周縁性、マイノリティ性というようなことにつながってきます。それは、私がいうロックンロール第二世代の重要な要素なのです。

そんなリトル・リチャードの有名な曲に、「のっぽのサリー」があります。
原題は、Long Tall Sally。

ロック史に残る名曲で、ビーチボーイズやビートルズなどがカバーしています。とりわけ、ビートルズのカバーバージョンは最高にぶっ飛んでます。
ほかにも、私はその音源を聴いたことがありませんが、エルヴィス・プレスリーやキンクスがカバーしているということです。この顔ぶれを見ただけでも、リトル・リチャードという人がいかにリスペクトされていたかがうかがえるでしょう。
このロックンロールレジェンドに、いまはただRIPというのみです。






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