私が育ったにも半鐘は有りました。木製の頑丈な物見櫓の上につるされていた。小学生の頃、その櫓に登る腕白もいたが、私は高所恐怖症で上ることは出来なかった。それが何時まであったのか覚えていない。終戦後もあったと思うのだけれど、意識しないままにどこのからも消えていた。
半鐘は火事を知らせる鐘で、櫓は火のみ櫓だったのです。消防組織が整備されサイレンが使われるようになってからは、無用のものになった筈です。鐘といえばお寺の梵鐘しかなくなっていると思っていた。何と今日茨城県の方で半鐘が盗まれたと報道されていた。まだ内地には火のみ櫓があちらこちらに残されていたのだ。其れが盗まれたというのに驚かされた。8メートルもある櫓から80kもあるようなものが盗まれる。信じがたいことがおきている。
最近、日本人離れした窃盗事件が色々出て、私はすぐ日本人の仕業じゃないと決め付けてしまうのですが、そうともいえない世の中になったのでしょうか。今、銅の値段が急騰しているという、半鐘も盗んだらたちまち溶かして銅の塊にしているのでしょう。そして中国などに輸出されているのだと思います。こんな犯人が捕まらないのでしょうか。