先週、平和教場の福本氏をおくつたばかりなのに、今日、手稲第一教場の若林氏が逝く。
お二人とも癌でした。若林氏は詩吟に入る前に胃癌の摘出手術をしていて、随分経過しているのですから、ご本人も癌になるとは思っていなかったと思います。 それが、一昨年、白血球が異常に高くなり、入院。白血病ではないということで、無事退院して一時詩吟にも復帰したのでしたが、その後今度は抗癌剤治療が必要になり、入退院を繰り返すようになっていた。それでも、今年の正月には、稲苑大学の新年会に出席して、お酒も飲んでいたという話が聞こえてきていたりして、それなりに安定しているのかと思っていた。
お昼に電話があり、何と若林氏の息子さんからで、父がなくなったという連絡でした。明日がお通夜、日曜が告別式のこと、教場長に連絡を取り必要な手配をお願いした。第二教場の稽古を終らせて、帰りに若林宅に弔問してきました。今月の初めに入院したが、結局ケア病院に送られ今日になったとのことでした。告別式は、全道大会で室蘭に行くので出られない。
会員の高齢化も進んでいて、これからもこんな場面に立ち会わなければならないのだ。今回の全道大会で構成吟の頭で、平家物語の冒頭の「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす。」と吟じてきます。
生者必滅、盛者必衰は世の習い、仕方の無いことだし、明日はわが身でもあるのです。