アメリカ大統領選挙、大差でオバマ氏が勝利。その勝利宣言の報道に私も釘付けになった。
目の前に7万人の支持者が集まり、世界中のメディアがこの人に集中した。そんな中での堂堂たる勝利宣言。素晴らしい姿だった。
予備選挙からこの日まで、戦いぬいて、この場に立った、何にも動ずることのないような自信と迫力を感ずる演説には感動した。アメリカを変える、世界を変えるという強い意志を感じた。
こんな様を見ていると、日本の政治家のみみっちい足の引っ張り合いのような選挙演説は、なんとも情けなくなってくる。民主党の政権交代への主張だって、自民党政権を打ち破り日本を、このように変革するというような骨太の政権構想みたいなものを何も感じない。
あの郵政問題で、燃えた選挙、あれも旧弊を打破する、変えるという争点があつた。しかし、あれも単なる郵政の民営化だけで、国を変える、自民党の体質を変えるというところへは、程遠く、かえって、自民党の体力が落ちただけ、国の政治が停滞する方向へと進んでいる。
民主党が政権交代を言うのなら、本気で日本を変えると、オバマ氏のように国民の視線がそこへ向くような大胆な政権構想がなければならないのじゃないか。
とにかく、黒人の大統領を選出した、アメリカの懐の大きさには驚く。きっと大きな抵抗もあると思う。一番心配なのは、ケネディ大統領の二の舞のような事態が起きないかと言うことだ。