手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

学後知不足(礼記) 榎本武揚書  

2008-11-17 19:19:42 | 無題

 函館戦争で五稜郭に立てこもり、政府軍と戦い、降伏したが、その後明治新政府の一員として活躍し、東京農業大学の創始者となった人。その榎本の真筆が公開され、そのなかにこの文の揮毫があることが、読売新聞に書かれていた。

 学ぶということは、判らないことを学び知ることなのでしょうが、既に知っている心算のことも、勉強しなおすと意外に自分の理解が浅いことに気付かされるという意味なのでしょう。

 最近身をもってそれを感じている。

 北詩連西支部の研修会の講師を依頼され受けました。内容は教本に取り上げられている短歌の解説ということです。教本には、その短歌の口語訳と作者についての解説もつけられていて、特別自分では更に勉強しなおすこともないように感じていた。しかし、表面的には間に合うけれど、もう少し踏み込んで理解を深めることも大切かと思い引き受けました。

 もう一度改めて見直し、理解を深め、研修会資料にまとめ始めているのだが、私の理解の浅さを改めて感じました。そして、本当にしっかり解説するには、とてもこの時間ではやりきれないだろうし、勉強もまだまだ必要なことを感じていた。将に、「学びて後、足らざるを知る」です。

 全部で20首だけれど、一つでも作者に触れてその歌がいかなる状況下で作られたのかということまで細かく学ぶとなると大変な勉強をしなければならないのだ。

 退職以来、このように本格的な勉強をしなければならない場面に出会うとは考えもしなかったので、一寸戸惑いながら準備に入っている。皆様に満足してもらえる講義が出来るのか心配です。何せ、足らざるを知り、足らざるところの総てを埋めることが出来たとはいえないのだから・・・。
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