紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

2024日本ムラサキ秋苗の播種

2024-09-07 20:01:54 | ムラサキの栽培
「浮種検査(種子の選別作業)に引き続いて秋苗の播種」
かねがね、日本ムラサキの発芽率に関する前提の課題を明確にしたいと思っていた。
種子の選別は、その端緒でもある。開花期間は長く4ヶ月間も咲き続ける植物である。
この期間が種子の結実度、劣化種子、未熟種子を混在させるのではと疑問を持っていた。


苗床の準備。野菜を栽培していた畝を空けて苗床を準備。
この処、雨が無いので数日前から水を散布、遮光ネットを敷いてで猛夏日の日射を防ぐ。


播種作業は辛い作業であった。膝を痛めてまだ完治せず姿勢が定まらない。
腰掛けもダメ。結局、膝を屈しての無理な作業となる。スプーンで種子を掬い、右手親指と
人差し指で数粒を持ち、少しずらす事で1粒1粒を落として並べる。


予め用意したラベルを置いて作業を続ける。
種子が重なる事が多く、それを修正する事は更に困難な作業であった。
A、B列 は発芽の可能性が高い種子列。 C列は発芽の可能性は低いと思われる。


A+B 浮種は発芽の可能性もあり除外できない種子でもある。
C浮種は発芽の可能性は無いと見て良いであろう。小石が2種の境界点。前列はC列。


発芽が難しいと言われる種子の検証試験なのだが?敢えて、発芽処理はしてない。
従って全粒未発芽の懸念・・・もある❓選別段階で水に入れて引き続き5〜6日間保管❣️
これで発芽があれば、これも発芽の事前処理になるのかも知れない❣️
別の検証結果を得る事になるのだが・・・⁉️

   「たねまいて めがでずおわり ぼけさらし」



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2024日本ムラサキ栽培・葉月8月(続)

2024-08-31 19:35:36 | 日本ムラサキ栽培
「新種子の選別 発芽へ通じる最終段階」
先週採取した種子の比重比選別結果の結果を考察。

A 茎の下部に付いた種子で、開花後2ヶ月以上の種子。
全体的に白化した種子である、風雨に晒されて白化し乾燥した種子でもある。
13/127粒 内13粒が浮種 (ビーカー縁に3粒)  48時間水浸け結果 


B 茎の中間部に付いた種子 開花後1ヶ月以上の種子。
3/150粒 内3粒が浮種❣️  48時間水浸け結果


C 茎の上部に付いた種子 開花後1ヶ月以内の種子。
39/62粒(+23含む) 内39粒が浮種   48時間水浸け結果


C+追加種子 23/23 全てが浮種

全体量が少ないので、採取せず放棄した種子から追加する事にした。23粒を採取。
風雨、直射日光を受け緑の色は消え、全てが白化し乾燥した種子であった。


ビーカーの底に沈んだ種子は気泡を付けて、時々浮上してくる‼️
水との比重比選別は、必須手順として実施しているが・・・⁉️
保管状況により乾燥程度が異なる故であろうか?
従って水に浸け置く時間は播種前に数日を必要とし、日々水の交換要❣️
発芽前に多くの水を必要とするのは、この事からも推察できる。
引き続き秋苗としての、播種・発芽を試みる予定❣️

  「しんたねも すでにもちたる ひめるなぞ」 
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2024日本ムラサキ栽培・葉月8月

2024-08-24 19:43:12 | 日本ムラサキ栽培
「早くも種子の採取・・⁉️」
花壇ではモミジ葵と芙蓉が咲き始め、混植した日本ムラサキは
見る影も無くなってしまった。生育不良で種子を付けたまま伸び悩みの茎などがある。どの茎の先端部にも、花や蕾はない。
これらの茎から種子を採取することにした。


長い茎が2本、後は緑の葉が伸び悩みの茎である。
既に種子が落ちた萼片も幾つか見つかる。葉が乾燥しない内に種子を落とす。
それでも萼片等と種子は混在して、種子の選別に手間を要する。


ゴミの萼片を除いてから、種子を分類して見た。
Aは茎の下部に多い種子で開花後2ヶ月以上する。既に乾燥して白化した種子。
Bは茎の中間部より上に付いていた種子で黒色。
Cは茎の上部に付いていた種子で緑色。


室内に一晩放置して置いただけだが、色味はほとんど同じになる。

Aの種子数をカウント。100粒、満杯❣️

残り種子は27粒、計127粒。同様に計測して集計は
A127粒、B150粒、C39粒であった。C が少ないのは数本の茎を放棄したからである。
茎先端部の種子は、長い茎では花弁が落ちて日が浅く、未熟と判断した。
暫く乾燥期間を置いて、秋苗としての発芽への手順を再確認の予定である。

   「いたむひざ いついえるやと なでさする」

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2024日本ムラサキの栽培・葉月(鉢栽培検証)

2024-08-17 19:21:14 | 日記
「鉢栽培の日本ムラサキの現状と考察」
鉢栽培は10年振りの取り組みである。
初めて、日本ムラサキの花を観察し、種子を採ったのも鉢であった。
しかも、室内にての栽培であった。このブログの始めに登場している。


8/13 に1輪・開花を見るが後続の蕾が確認できず❓
不思議に思ったが、その後は見守るより他無い。この生育の状態で気が付くのは、
苗の時の本葉7〜8枚とその後に生育する葉のサイズの違いである。
ロゼット状の大きな本葉を残して、生育してしまった⁉️


たった1輪では蝶もミツバチも やっては来ない‼️
やむ無く、極細の絵筆の先で交配させるが・・当てにはならない⁉️


8/16 花弁は萎み、開花期間は3ヶ日間で 次、開花の蕾無し・・・‼️
既に、平底の鉢苗は栽培には不適と判断して地面に下ろしてある❣️
この、細長の鉢ならと生育を見守ってきた。
苗の時の大きな本葉を下に残して、茎は生育し小振りの本葉を広げた。

その結果が、この1輪の花の終息となった。蕾は見当たらない‼️
苗は1月に発芽し、秋苗と変わらないサイズの生育振りであった。迂闊にも、それを良しとして定植⁉️
紫根は鉢のサイズを感知して生育し、たった1輪の花で不適当の警告を発した‼️


地面に下ろしたムラサキは、微かな新しい緑を見せ始めた。

平らな地面より、少し底上げをして水捌けを良くしてみた⁉️
根は新たに横にも広がり、なんとか新たな生育を始めている❣️
鉢栽培を始める際、有り合わせの鉢を見て、主に鉢の形態にのみ関心があった。
少なくとも、鉢サイズは考えるべきだった‼️

また、この鉢に合わせた苗を定植すべきだった。戸惑ったのは・・・苗の方だった様だ⁉️
発芽して、1ヶ月の本葉3〜4枚の苗であれば、こんな事にはならなかったのでは・・・❓
花を閉じたムラサキは、地面に下ろすより他無いであろう❣️

  「はちサイズ そだつみらいを さきにきめ」

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2024日本ムラサキ栽培・暑中お見舞い

2024-08-10 17:55:26 | 日本ムラサキ栽培
「日本ムラサキ栽培、暑中お見舞い申し上げます」
想定外の花壇❣️日本ムラサキの生育・・・❓
花壇は昨年、蓼藍を育てて藍乾燥葉を収穫した。
葉の収穫方法は茎を切らずに出来、少々の乾燥葉を得た。
ただ、これも想定外なのだが未だに 染めをする環境が整わない。老いの実感‼️
花壇では、モミジアオイと芙蓉の生育が凄まじく ムラサキは隙間育ちの境遇となる。


花壇作りの想いと実際行動はチグハグとなっている。認知機能に問題ありか?
既に昨年から、その様相があった。日本ムラサキは、この春早くに発芽してきたが・・・⁉️
2年目の生育でスクスクと生育して、5月には開花した4本が印象的だった。


苗床から遅れて発芽して来た苗。来年への生育を目指す苗か・・❓

このスペースは水不足で次々と枯れた。客土して何とかこの状態。
乾燥には、かなり強い日本ムラサキだが 午後の強い日差しに長く晒されると
”西日に弱い”が現実となる。遮光ネットを片付けてしまって、臨機応変も見送りで 老いの罪か‼️


生育は遅れたが、客土で順調に生育中のムラサキ❣️元気な2本だ‼️

右隣の芙蓉の葉影を抜けて元気に育つ春苗❣️風に吹かれたが、一番元気だ‼️
モミジ葵は 既に開花しているが芙蓉も、間も無く開花するだろう。
60年も前、学生時代に下宿先の裏庭で初めて見たのが、この芙蓉であった❣️
かつてムラサキ栽培に夢中であった畑の入り口に、この花を混植していた。
このブログの真夏の頃のページに紹介した事がある❣️拙稿ブログ2022.8.12

  「ひざいたみ みずやりできず なえがかれ」

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