紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

ほたるかづら(むらさき科)の再生

2017-06-07 16:24:51 | 植物
「散歩中、眼を奪われて見惚れた野草」
日本ムラサキを栽培する様になって、むらさき科の他の草花を思い出した。
20年以上も前になろうか、散歩中に水田の土手に咲く花に惹かれて篤と観察した事があった。
瑠璃草の名称の記憶があった。この名称故に記憶に残っていたのかも知れない。
春にはまだ遠く、寒気の厳しい時期の事である。
春、芽吹きの頃になったら探して見たいと思っていた。

これがお目当ての野草である。図鑑には「ほたるかづら」一名「るりそう」とある。

春の草花が競い合う様に芽を出し、負けじと伸長して花を付け始めた。
確かこの辺りではと探して見ると、似た野草の花があった。しかし、花の大きさが違う印象である。「きうりぐさ」であった。しかし、この草もむらさき科の一つであって小ぶりな姿で花も小さい。



絶えてしまったのであろうか、20年以上も前の記憶である。先月5月1日の事であった。探し求めて数回目の事である。絶える事なく同じ場所に、現存を確認する。根元は他の野草と競合していて、分からない。2本の茎立ちは花を見て分かったが、根元が同じかどうかは草を刈り取らないと分からない。茎を手にして「矢張り野に置け・ ・ ・」と格言がよぎり迷ったが、目的は増やす事であると枝を切った。勿論自信はなかったが・・・。


卓上に置くと花が際立った。赤紫の蕾は開くと青くなる。次々と花が代わって咲き10日程堪能する。


花が終わって1ヶ月目である。茎は水に挿したままの状態であったが、その先端の節の所から根が出ている事に気付いた。長短2本である。


週に1、2回は確認していたが、やや諦めかけていた。しかし葉の緑は鮮やかで先端の葉は伸びているので待つより他なかった。

問題はこれから先である。根は更にこの状態で増やした方が良いのか、用土に挿してさらなる発根、生育が期待できるのか?再生の行くへは⁈

「ののくさに ▫️ ▫️ ちかいてちぎり▫️▫️ うらぎれず」
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鉢植えの紫草,開花

2016-06-25 19:52:19 | 植物

 蕾を開く、日本ムラサキ

 蕾を見かけてから、3ヶ日目であった。
 まだ花弁は開ききっていない。
 蕾は2個で、数日後に2輪同時に見れるだろうか。

 室内での栽培故に葉はきれいな広がりである。



 殻を帽子に発芽する姿を待っていたのだが、
 鉢を動かしたら帽子は落ちてしまった。




 低温保存処理を再度試みた種であったが効果は無く
 発芽しなかった種が多かのは、何故だろう。
 
 検証実験としては、9や10粒で判断出来る事ではないと云える。
 残った種を別容器に回収する。(秋播き用となる)




 6/20に発根した種が発芽して、この鉢も一杯になってしまった。


 露地を見ると栽培装置に、また発芽あり、困惑する。
 径13cm のパイプに3本の生育は無理だろう。


 「めいわくの おもいをよそに またはつが」

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トクサの威力(木材加工)

2015-12-05 20:18:45 | 植物

 「トクサを使って欅の角材を磨く」

 欅の角材6cm四方、厚さ3cmを10個作成する事になった。
上下と1側面は自動鉋でピタリとできたが、小口に当たる両面は6.4cmでノコギリ跡が残り加工を要する。



この厚さをサンドペーパーで平らに落とさなくてはならない。#60、#80で何とか平面が出る。


更にペーパーの番数を上げて#180まできたが、ここでとっておきの奥の手を使う。


トクサで作った研磨板である。


効果抜群。#1000はあろうかと思う程である。塗装は不用なくらいだ。


庭先に目を移すと、まだ枯れずに青々と伸びている。
この太めの茎を、節毎に割って開いて板に貼って作ったものである。
木材加工の際には、しばしば使っている秘密道具である。

トクサは木賊と書き「とくさ科」に属す。
ちなみにスギナ(土筆)も同じ「とくさ科」と知って驚く。
「とくさ科」は他に「いぬとくさ」と「いぬすぎな」の4種のみである。

(牧野 日本植物図鑑1953より、古い分類かも知れない)

  「しごとばの ひみつをもらす ぶろぐかな」

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モミジアオイ(秋の終わりに)

2015-11-16 20:09:54 | 植物

 モミジアオイの種を採取


今年初めて庭先で見事な花を見せてくれたモミジアオイの種を採取することができた。
花弁を落とした後に大きな苞が残るが余り日を経ずに、次々と落ちてしまい種は諦めていた。



11月の初旬苞がはじけて、モミジアオイの種を確認。
宿根草なので株分けで増えて行くものと早合点したが、種を得た。



さて、この種は発芽するのだろうか?
期待と興味が交差する。来春の課題を早くも抱える事となった。

  「はなをみせ たねをたくして かれえだに」


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雨台風一過(被災された方々へ、お見舞い)

2015-09-10 20:06:50 | 植物

 洪水被害、お見舞い申し上げます

 洪水被害の皆様、恐ろしい出来事に遭遇して大変な思いをなされた事、遠方の地よりお見舞い申し上げます。
当地、長野市北部ではここ暫く、雨模様の日が続き青空を見ることがありません。畑で栽培している紫草(日本ムラサキ)の生育には不都合な天気となって気を揉んで日々を送っています。

追い打ちを掛けるような雨台風に諦めの心境となりましたが、幸いな事に当地北長野は台風一過久し振りに青空が戻ってきました。しかし午前中の数時間でした。

その間に撮った写真、しばしの、お見舞いになればとアップしました。



モミジアオイの花を裏側から撮影



花の下にはブルーベリー、ヒヨドリがやって来て啄んでいく


  「わすれじと しるすきろくを かきわすれ」
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