紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

考察、早春の紫根掘り

2019-04-13 17:16:27 | 日記
「掘り残しの紫根収穫、思わぬ誤算?」
4月の天候不順には参った。4月に入って雪、霙、雨の日が続いた。
その後の、畑仕事は泥濘で作業にならない。掘り残した紫根を早く始末をつけたいのだが、
日々後回しになってしまう。天気には逆らえぬ、小さな誤算であった。

昨秋、掘り残した原因はやや諦めての掘り残しでもあった。
このブロックは「秋ののげし」が異常に大きくなり、他の雑草も大きくなりムラサキの根元が判らなくなっていたのである。
心当たりがあって春先に持ち越した訳である。

定植した苗数に対して、収穫した本数が大きく減少している。
昨年を思い返すと、定植した後大雨が来てその後高温、日照りが長く続いた。
給水は、焼け石に水の状態だった事を思い出す。
これで、消えた苗も少なくは無かった。

3月末に掘り出した紫根を検討する、小振りの物が多かった。


10本で150gほどである。乾燥すると70g程になってしまう。
この思いが、大きな紫根を期待する様になった様である。


反対に超大物紫根、である。径3cm胴廻り7cm長さは45cmを越える。
期待していた紫根である。重さは、1本で100gであった。
しかし、大きいが中心に空洞がある故かイマイチの重さである。


まずまず、の紫根である。共に50gであった。
大きなブロックで、苗は晩秋から12〜1、2月に発芽した苗が多かった。
生育月数で大きな紫根を期待したのである。



この紫根は、別の問題を抱えている。
紫根の表皮の色が飛んでいる。染料としては使い物にならない。
肥料成分が多いと、こうした紫根になってしまう。


最も恐れていた心配が現実の物となって、土の中から出てきた。
まさか、これ程までに傷んでいるとは想像でき無かった。
生育月数で傷みも早くやって来た。大きな誤算であった。

紫根の大きさは先に紹介した超大物紫根(下)と同じ位である。
この栽培場所は、数年前ニンニクを収穫した位置に重なっている。
が、それがこうした結果と関係があるとは思えない。
土の色を見ると黒ずんだ層が時々出てくる。お試しにと有機肥料を入れた記憶がある。
ノゲシやヒメジョン等秋の草花が異常に大きくなったのは、それと関係があろう。

大きな紫根に魅入られてはならない。「紫草」は山野草である。
野にあって程々の品の良い紫根が、本来の良い成分を持っていると考えたい。

   「おなじめで うどとむらさき ながめたり」
コメント
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