紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

秋苗、播種・失敗か?

2021-09-01 16:38:40 | 薬草・薬用植物
「苗床に播いた種が、なかなか発芽して来ない?」
昨年同様に、播いたつもりだが「バラ播きでは無く列にすれば良かった」のメモが気になった。  
列は丸箸を押さえつけて凹みを作って、種を並べた。当ブログ日記2021−08−21参照


ボツボツ発芽して来たのだが、こちらが老いて来たのか播種に問題があると判断する。
マークの発芽状態は明らかに異常である。


根が地上部に出て来てしまった。
丸箸で赤玉土を強く抑え過ぎて凹みを作った故であろう。


天地逆転の発芽は初めての事ではない。数年前にこうした事があるのかと驚いた。
赤玉土を箸の先でほぐして、根を下にして挿してやる。


苗床の列全体をほぐしてみると発根状態の種が幾つか見つかる。
種を列で揃える事は、別の方法ですれば良かった。
バラ播きは発根の根の方向を自然に下に向かわせる隙間を保っていたのだろう。


この古い苗床も同様であった。凹みを作り、根の出る場を締めてしまった。
悪い事に苗床表面を平らにすべく、種の上に倍の土を盛ってしまった。
発芽が予定通りに進んだ箇所は、短辺で強く押さえる必要も無かった箇所だった。
種が見え隠れする状態にしてしてやる。

播種には、取り播きと言う方法があった。畝などつくらず、苗床も不必要であった
紫根収穫時に種をその場にバラ播く方法である。
春先には自然とアチコチに発芽してくる。これが一番自然な方法である。
栽培当初には、この苗の生育状況を見て掘り出して、畝に定植した事を思い出している。

  「かたひじを はってそだてた おいのいじ」
「あわれなり かたひじはった おいのいじ」




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