紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

梅雨時の紫草の栽培

2015-07-03 19:27:50 | ムラサキの栽培

 ムラサキ、本格的な梅雨空の下

苗の移植から6週間を経過、梅雨時に入った。移植時の5月下旬は日射が強く気温も夏日の日が連日であった。遮光をしなければ、萎えしおれに耐えきれなかったと思われる。

乾燥に強い植物とは云え、それは根付いてからのことである。乾燥に強いという事は、その逆の過湿には弱いのではと心配される。移植以来遮光ネットの下で全体の生育状況がイマイチ解らなかった。


遮光ネットを取り除く事にした。日射が少なくて、水分過多で萎えしおれになると救いようが無い。今年は苗のストックが無くてこの3畝が主である。ただ、苗は異例の苗を移植してあるので期待は大きい。

最低気温は19℃まで上がって来たのでも間もなく、マルチの穴から苗が伸びてくるであろう。ロゼット状態の苗がほとんどである。


この苗は特に小さいが、1本の苗で2個の成長点を持って成育中である。越年の苗で、3畝のうち2畝は越年の苗である。2年目の株ではなく昨年末に発芽して5ヶ月も苗床で生育していて、移植時に根は大分太くなっていた。


この苗も元は1株である。


欠損箇所に1本を移植しようと根元を調べて解った。上から見ただけでは2本に見える。


これはまた異様な株である。原因は、害虫被害である。新芽の緑が食害を受け、根がそれなりに太かったのでまた新芽が再生したと思われる。2個ぐらいに少なくする必要がありそうだ。

この苗は移植後も姿はほとんど変化がない。昨年末に発芽して生育した茎が葉を付けて残り春先新芽を出した姿である。勿論、葉は大きく成長している。昨年末の茎が枯れるかどうかくらいの事である。

この株も食害に遭った模様である、根が太ければ新芽を害虫に食べられて丸坊主になっても、こうして生育していくムラサキの強さを改めて知る。

「むらさきの なえのそだちに ただみほれ」

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