紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

日本ムラサキ・種子選別方法

2022-10-15 18:55:18 | 日本ムラサキ栽培
「重量比を使っての選別方法」
今年は殊の外、種子採取量が多かった。
多くの種を短時間で、選別する方法を取らざるを得ない。
端的に言えば、乾燥した種が水に沈むか・浮くかに依って選別する方法である。

丸く大きな種子、虫喰い種子、緑の種子、小粒種子を全て一緒にしてビーカーに入れる。
そこへ、水を注ぎ込む。スプーンで水を攪拌する。その結果を見るだけの方法である。


水に対して、即・沈む種子と浮いてしまう種に弁別される。
1分以内の事である。2〜3回スプーンで攪拌しても結果は変わらない。


最初に浮いた種は、別のビーカーに水を入れ、浮いた種をスプーンで掬って移し替える。
即・沈む種子は、それなりの質量を持っていると判断する。


左は即・沈下種子で、気泡が付いている。乾燥時間のズレで種子の中に空気が残っていた様である。
それでも浮かずに沈む種子は、充分に実っていると判断して良いであろう。

右は、浮いた種であるが既に底に沈む種子が出る。1〜2分の間の事で別扱い種子になってしまった。
この浮種で虫喰い種子、緑の種子、小粒種子等が皆一気に取り除かれる。


緑色の種子でも長期間の保存経過で他の種と見分けが付かなくなり、勿論発芽して来る。
経過時間を30分、1時間どちらかに区切る必要があるかも知れない。


2回目の検査で浮いている種で、緑の種子が多くなってきた。
種子が充分あれば2回目の検査は不要で全て廃棄する。


種子洗い。即・沈む種子を目ざるに入れて、流水で洗う。種子に付いている気づかないゴミ洗いである。
激しく動かし、種子と種子を当て擦る。発芽抑制物質なる見えない物も洗い流せないかと・・・。
効果の程は、不明である?


種子の乾燥、キッチンペーパーに拡げて室内にて乾燥する。

まだ枝付きの種子がブルーシートに包まれている。
これは、室外で枝を山にして棒で叩いて採り落とす予定で乾燥中。
大量の種子が集まりそうだ。

 「せんべつの めやすができて しこんほり」


コメント
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