今年2回目の釣行は野毛屋さんでアカメフグ。
アカメフグはそろそろシーズンを終えそうだから、今季最後に鍋を味わいたい。
食と共に釣りではある課題を持って修練を積むつもりよ。
(毎度。)
野毛屋さんに5:00着。
いつもどおりコインパーキングだろうと、荷物を下ろすために車を降りて駐車カードを受け取ると何と11番目。
久し振りに宿並びの駐車場に停められた。
今日はお客が少ないのだね。
そのためアカメフグ船の最後の四隅、左舷大艫をゲット。
狙いは右舷艫だったものの良いでしょう。
(本日は第十忠丸。)
本日、健船長はアカメフグでユキちゃん船長はトラフグ。
双方予約時点では15名とのことで土曜日にしては少ない。
皆さん風がある予報を嫌ってなのかな。
(潮はこんな感じ。)
船に乗り込みセッティング。
竿を2本持ち込んだところ、今日は従来のAllegroをチョイス。
スタートはチラシ仕掛けで状況に応じてノーマルカットウに切り替えよう。
(平潟湾の夜明けぜよ。)
土曜日で大艫で余裕の釣り座となれば伸び伸びと釣りができる。
しかも異次元の釣果を揚げる方々が居られないのでチャンスではあるまいか。
(出船。富士山が綺麗だ。)
出船すると予報よりも風が強く、うねりがある。
「場所が近いからエサを着けて準備しておいて」
との健船長のアナウンスで、冷凍のアルゼンチンアカエビに触れた途端に指が痺れて感覚が無くなる。
慌てて「マグマカイロ」を出して温めるけれど、指が復活する前に釣り開始の合図。
氷ったエビの扱いでダメージを受けない方法を考えねばね。
(釣り開始。)
Allegroの柔らかい穂先が風で煽られて揺れるのに加えて、うねりによる船の上下動、更に指の感覚がない状態では誘いが安定しない。
課題の修練どころか釣りを安定させるのが先決になる。
朝はコモンフグ狙いだろうけれどなかなか反応がない。
型見たよ、アナウンスがあっても右舷側のようだ。
(うねうね。)
風で穂先が揺れてはアタリなど取れないからタイム釣りをするしかない。
持ってる竿はいずれも穂先が柔らかいからもっとしっかりした穂先の竿が欲しいな。
穂先を自作してみようかな。
風とうねりで船長も操船が大変そうで、誘っていてもラインの入り方が変化する。
そこは大艫の利点を活かして広く竿の方向を変えて対応できる。
ようやく誘いがしっくり来たかな、と思ったところでサクッ。
(7:58に1匹目。)
小型のコモンをゲット。
その後、時速2匹ペースでポツポツとコモンフグを追釣。
うねうねで釣りつらいけれど魚の活性は悪くないようで、いればガッツリエサを食う。
タイム釣りでもチャンスを逃さないように集中して誘うぞ。
(まだうねうね。)
すると、底でピョコピョコとアタリが出てアワセると、ガツン!
アカメか!?
と思ったものの、魚だろうけれど巻きの手応えに活性反応が薄くただ重たい。
何だろうと揚げたのは、
(キミかね。)
良型のムシガレイ。
この時期に良く揚がる嬉しいゲストだ。
アマダイのゲストではおチビが多いけれど、東京湾内では刺身でイケるくらい型が良い。
煮付けにしょうかな。
場所変えで八景島へ移動。
(久し振りのポイント。)
シーパラダイスの護岸の際を流すのは、待ってましたのアカメ狙いだな。
軽い根のあるポイントは緊張感があるけれど、カットウが根に捕まってもラインを掴んで大きく上下に揺すれば外せる。
ただ針先が鈍るのが痛いところ。
都度シャープナーで研ぐ。
アカメよ来い。
デカイの来い。
と念じつつ誘っていると、ズン!と掛けた。
巻に入ると活性反応はなく、ただ重たい。
揚げたのは、
(キミかね。)
ナマコ。
型が良くて今じゃ高級品ではないですか。
ここではナマコを2匹揚げるも、本命のアカメフグは来ず。
場所変えで根岸沖へ移動。
(うねりあるも風は弱まる。)
ポツポツとコモンフグを追加するものの、目的は鍋だからコモンだけじゃ心もとない。
タイム釣りだと追いアワセが足らずに、巻きバレや水面バラシまでしてしまう。
ロスを減らさないと勿体ないぞ。
(10:04に5匹目。)
何度か場所変え後の1匹目を揚げて、健船長の「型見たよ」アナウンスをいただくものの、いずれもコモンフグ。
潮止まりが近付くとペースが落ちて我慢の時間が長くなる。
それでも集中力を切らさず、反応を見逃すまいと竿先を凝視。
(12:00時点で8匹。)
風は落ち着いて来たけれど、うねりは残ったまま。
うねりにはそれなりに対応できるし、風がなければ穂先のアタリは見逃さんよ。
シャクリからトップ位置で止めて、うねりのタイミングを図ってゆっくり誘い下げる。
すると、着底間際にプルプルとアタリが出る。
これはアカメの食い方だ。
そのまま着底させて一呼吸置いてからアワセをくれると、ガツン!
竿が止められるほどの衝撃だ。
リールがガタガタいうくらいの重みに、ゴンゴン来る手応え。
これは間違いなくデカアカメだぞ。
一定のペースで巻きながら久し振りの大型の釣り味を堪能する。
水面に浮かせると40cm級の大物。
顔の横にしっかりカットウが掛かっているのを確認してから竿を両手で支えて抜き揚げる。
ドン!と音を立てて釣り座に落ちる。
デカイし肉厚よ。
(来ましたよ。デカメ。)
このサイズが獲れれば鍋は確定だ。
この嬉しいデカアカメが9匹目。
アベレージ目標のツ抜けまであと1匹。
もう1匹良型のアカメが来れば食べ応え十分のチリ鍋になるぞ。
(うねりも小さくなって来た。)
あと1匹。
あと1匹。
念じながら誘い続けると、舳側でポンポンと立て続けに良型アカメが揚がる。
群れてるのか!?
チャンスだ。
こっちにも回って来い!
一層集中して誘うと、竿先に触りを感知。
アワセ一発、掛けた!
(ちっちぇ。14:09に10匹目。)
アカメはアカメでも小型サイズ。
大きさはコモンと変わらんじゃないの。
これでタイムアップ。
沖あがりとなった。
(沖あがり。)
ツ抜けはしたものの、大艫を押さえたならばもっと釣らないとな。
開始から暫く風とうねりに対応できなかったし、バラしが多かった。
経験値を重ねたものの、まだまだ課題クリアとはならないな。
(血抜き中。)
アカメフグはエラを切って血抜きする。
コモンフグはそのまま。
熟成させるフグは血抜きするのがオススメね。
(本日のフグ。)
捌きの時に健船長と話すと、アカメフグ狙いは本日で終えるとのこと。
「釣れてるうちに切り上げる方がカッコ良いじゃん。」
なるほど。
攻めのダンディズムだな。
今季の最後にアカメにありつけて良かったよ。
アカメフグとは秋までお別れね。
・アカメフグ : 2
・コモンフグ : 8
・ムシガレイ : 1
・ナマコ : 2 (リリース)
船中2〜14
大潮
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