瞑想と精神世界

瞑想や精神世界を中心とする覚書

思考という愚かな中毒

2006年11月27日 | 読書日誌
昨日、エックハルト・トールのStillness Speaksを読んでいた(『世界でいちばん古くて大切なスピリチュアルの教え』はその翻訳)。その中にこんな言葉があって、かなり印象を受けた。

The human condition : lost in thought.

「人間の条件:思考の中で迷子になること」とでも訳すのだろうか。「思考の中で自失すること」「思考の中で迷うこと」などという訳も可能だろうか。いずれにせよ。英語で読んだときの「まさにその通りだ」という印象は薄れる。

それにしても、翻訳ではこの言葉にあたる文章を読んだ記憶がない。読んでいれば印象に残るはずだと思ったら、やはり省略されていた。なぜこの大切な言葉を省略したのかは不明だ。

私たちは、思考するがゆえに迷っている。自分の心を占領しつづける愚かしい無数の思考に気づけば気づくほと、思考の中に迷っているのが私たちであることは、ますます分かる。問題は、思考に迷う愚かさへの気づきが、まだまだ甘いということだろう。

今日は一日、思考という愚かな中毒のなかにどっぷりと浸かっていた。
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