珍しく青空の広がる好い天気。毎月第2金曜日はNTTビルで碁会が開かれる。めっきり外に出る機会が少なくなった老人にとってはその日が待ち遠しくてならない。碁会は10時に始まるが、遅れないようにと8時過ぎのバスに乗った。NTTビルまではバスで約25分。碁会の開始1時間前には着いてしまう。
先日のニュースだが「熊本地震で倒壊した熊本城の長塀の修復工事が本格化した」とあったことを思い出した。碁会のはじまるまでの空き時間を利用して、久しく訪れていないお城の周辺を回ってみることにした。
地震による石垣の崩壊ででみるかげもなかった不開門付近の石垣は、白いコンクリートに覆われ普及工事が進められていた。
城内にある加藤神社から眺める天守閣と小天守閣は、まるで近代建築の工事現場そのもの。
1本脚で支えられた飯田丸五階櫓と同様、1本柱だった戌亥(いぬい)櫓の石垣は元の姿に修復されているが、修復された石垣は白と黒のツートンカラー。なんだか侘しくなってくる。
修復工事が本格化した坪井川沿いの長塀には工事用のやぐらが組まれている。
修復は遅々として進んでいない感じもするが、城の周囲を回って、城の景色が日ごとに変化していることに気付いた。