春の陽気に誘われ、我が家から約10㌔ほどのところにある標高150㍍の丘にも見まがう立田山に、今年初めて登った。
ソメイヨシノの桜開花宣言にはまだ少し早いが、春の森のソメイヨシノは別にして山桜はと期待したのだが、これもまだ少し早かった。山さくらの木の枝には小さなつぼみが開花する日を明日か明日かと待ちかねているようす。
一方、こぶしは今が満開。たくさんの白い花が周囲に甘い香りを漂わせている。それに囲まれ競うかのように白モクレンもひときわ美しい。わたしたち、この丘を「こぶしの丘」と勝手に名づけた。
昼になり、大きなこぶしの木の下で、市街地をながめなら準備してきたおにぎりをいただいた。腹いっぱい山の空気を吸い込んだ。
立田山には春夏秋冬と4つの森があって、四季それぞれに山の香りを漂わせてくれる。春の森では山桜や吉野桜、こぶしなどがこの時季咲き乱れる。夏の森は雑草が広がる。秋の森には大きな桂の木が群れている。冬の森にはたくさんの椿の木。小鳥の楽園とでもいおうか小鳥が群れる。北の立田山お祭り広場のしだれさくらはどこにも負けない美しさ。満開となるのはソメイヨシノの少しあと。
歩いて行けるところにこんな素晴らしい場所があるとは幸せの一言につきる。今年もまた、市内各地の桜の名所を散策することとしよう。きょう歩いた歩数は2万8千歩。少し過激だったかな。