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世界フィギュア モロゾフ・コーチ ソチに向けた決意

2011-11-06 07:37:40 | 娯楽・スポーツ
世界フィギュアスケート選手権が終わったばかりだが、ロシア人コーチ達の目はすでに、開幕まで余す所あと3年を切ったソチ五輪に向けられている。
 このところ、ロシア人コーチが外国に招かれ、そこの国の選手を指導するケースが増えたが、この事は逆説的な状況を作りだしてしまった。つまり、ロシア人コーチが世界中で働き、外国選手のレベルを驚くべき高さにまで引き上げてしまった事で、ロシア人選手にとって多くの手ごわいライバルが生まれてしまったのだ。

そうした人気コーチの一人に、ニコライ・モロゾフ氏がいる。しかし彼は最近、「他の国で指導をするのに疲れてしまった」と口にしている。

 現在モロゾフ氏は、おそらく、最も成功したフィギュアスケートのコーチであり振付家だろう。
この35歳のスペシャリストは、非常に多くのスーター達を世界に送り出してきた。例えば日本では、トリノ五輪の金メダリスト荒川静香さんがそうだし、高橋大輔選手もモロゾフ・コーチの指導の下、世界選手権で2位に入った経験を持つ。

日本以外では、アメリカのミシェル・クワン、サーシャ・コーエン、フランスのブライアン・ジュベールなどもそうだ。お
まけに、モロゾフ氏本人も言っているように、彼は「どこかうまくいかないで悩んでいる、容易には指導し難い生徒を好む」傾向がある。生徒と苦労を分かち合って、勝利を手にするのが好きなのだ。例えば、今回モスクワでの世界フィギュア選手権女子シングルで今回優勝した安藤美姫選手がよい例だ。
注目されながらも2006年のトリノ五輪では15位に終わり、その後日本のフィギュアスケート界の関心の中心は浅田真央選手に向けられ、すっかり影が薄くなってしまっていたが、一年後の2007年に初めて世界選手権のタイトルを獲得した。

 今月1日にモスクワで閉幕した世界フィギュアにモロゾフ氏は、安藤美姫、ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン)、フロラン・アマディオ(仏)、カペリーニ/ラノッテ組(伊)など、まさに国際チームを率いてやって来た。  

 今シーズン欧州選手権で優勝したアマディオ選手は、自分のコーチについて次のように話している-

「今シーズン、モロゾフ・コーチに初めてつきました。彼には、とても強力なチームがあります。毎日、安藤美姫やセルゲイ・ヴォロノフ、ハヴィエル・フェルナンデス選手達とトレーニングできるなんて、すごい事です。自分にとって大変助けになります。なぜなら、トレーニングするたびに、すべてもっと大きくもっと良くしなくてはならないと感じるからです。私達はとてもよいチームで、皆仲がいいんです。僕にとってこれは、大きな経験です。」  

 モロゾフ氏はアメリカや日本など、長いこと国外で働いてきた。
そして今回、自分の生徒達を連れてモスクワにやって来た。
そして自分のグループに、二度ロシア・チャンピオンになった経験を持つセルゲイ・ヴォロノフとペアのヴォロソジャル・トラニコフ組を加えた。

ご承知の通り、このペアはコンビを組んでまだ一年にもかかわらず、ロシア・チャンピオンになり、モスクワの世界選手権では川口・スミルノフ組を上回る成績を収め、2位となった。

 今回の世界選手権中、モロゾフ氏はセンセーショナルともいえる発言を行った。「来シーズンから自分は、ロシア選手との仕事を熱心に始める。今彼らを助ける必要がある。そのため、何人かの外国選手のコーチはできなくなってしまう」と述べたのだ。

「私は、ある選手とはもう働くのは止め、一部の選手だけを手元に残すつもりです。ロシア選手達に多くの事を教える必要があると思うからです。この事は、ロシア人選手と一緒に練習する外国人選手にとっても大きなプラスになるでしょう。しかし、外国人選手の数は少なくなります。私はよりロシア人選手の指導に集中するでしょう。もちろん、私の課題は、他ならぬロシア人選手にソチで結果を出してもらえるようにする事です。」

 モロゾフ氏のグループには、すでに、モスクワでの世界選手権で女子シングル4位に入ったアリョーナ・レオーノワ選手が加わることが明らかとなっている。セルゲイ・ヴォロノフ選手や15歳のマクスィム・コフトゥン選手も彼の下でトレーニングを続けることになる。 又モロゾフ氏は、ロシアのペアやアイスダンス選手にも、振り付けや演出面で協力する考えだ。

「私は、どんなふうにでも働くことに慣れています。来シーズンの成果に、どうかご期待下さい」モロゾフ氏は、笑みを浮かべてそう言ってインタビューの言葉を締めくくった。

ソース ロシアの声

 サハリンマン
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