「不審者」って誰？

目下、北朝鮮情勢が緊迫している。４/２７に米軍がステルス機で空爆
するとか、噂も飛び回っている。トランプ大統領も強気だが、北の将軍
様も負けん気が強い、チキンレースである。当然韓国でも緊張感が高ま
っているが、こちら日本では未だ切迫した危機感は醸成されないが、当
面安心でいいのだろうか？

ところで、千葉県のベトナム国籍９歳女児の殺害事件は、痛々しく気の
毒だった。不運にも変質者の餌食となったかと案じられたが、日本中が
驚くような容疑者が逮捕された。死体遺棄容疑で逮捕されたのは、地元
小学校の保護者会の会長(46)だった！

この渋谷某なる犯人は、通学路で女児をキャンピングカーでさらい殺害
に及んだかのようである。本人は警察の取り調べで黙秘を続けていると
いうが、朝の通学路に立ち、登校する子供たちを見守っていた、模範的
な保護者が、どうして？　何故？　と疑問が募る。

見守る立場の人間が犯人だったとは、まるで漫画である。不審者に気を
付けようと言っても、保護者会の会長やメンバーだったら、その素性か
ら「不審者」ではないということになろう。だが、今回は「不審者」だ
った。これでは子供は混乱するし、誰を信用して良いのか、大人でも判
断できない。

児童殺害の犯人が、地元保護者会の会長という三流ミステリーじみた奇
異なオチが、現実の事件で起こるとは、バカバカしいと笑い飛ばすこと
が出来ない程に、現代社会の複雑さと、事件に深刻さを感じた。渋谷某
には、犯罪や世間体はあまり意味がないものなのか。彼の人格の特殊性
やらに帰すことで解明される事件なのか、今後も報道に関心を払いたい。

冒頭の北朝鮮だが、アメリカが空爆なりを行えば、北は日本の米軍基地
を攻撃してくる確率は高い。そうなると、日本本土に第二次大戦終結後
初めて爆撃が行われることになる。他にも日本国内での破壊工作(繁華
街や原発へのテロ等)が展開されるなどの可能性もある。

このような事態に備えるには、日本国民は平和に慣れ過ぎていて、感度
が鈍化している。シビアでクリティカルな状況に入りつつあることに、
関心を向け注意すべきである。誰が本当の「不審者」だか、判りにくい
社会状況なのだから。