脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

命。

2016年10月10日 18時06分00秒 | 近況
ブログ更新が遅れましたが、この間、父が亡くなりました。
鼠径部ヘルニアの手術を受けた後、術後様子見で入院していたのです
が、4日後の深夜、胸が苦しいと訴えて病室から救命センターに移さ
れ、蘇生措置を施しても、心臓の鼓動は戻らないままでした。

私は夜中の3時頃に病院から電話を受け、自転車で15分程の大学病
院に急いだものの、既に心臓は、停止してから1時間位経過していた
ようでした。眠気まなこに映る現実は、なんだか夢の中をさ迷ってい
るような気分でした。とても現実とは受け入れがたい気持ちでした。

まさか、ヘルニアの手術で死んでしまうとは、全く思ってもみません
でした。確かに父は心臓が悪いことはあり、千分の一くらいの確率で
こんなことも起こり得るとは聞いていましたが、自分の父の身の上に
起こるとは! ウソのような、何かの間違いのような‥。

こんな訳で父は突然、この世からいなくなってしまいました。享年
86歳の高齢ですが、急に過ぎるし、命のあっけなさに言葉がありま
せん。死因は急性心筋梗塞。病院の医師たちも父の死にショックを受
けていて、どうして突然亡くなったのか、解剖して死因を調査したい
と再々申し入れてきましたが、御断りしました。

父は9月28日に亡くなり、今日は死後12日目です。葬式は家族葬
という近親者のみで行うかたちで10月2・3日に通夜・告別式を行
いました。同居していた祖父母を見送ったことはありますが、私にと
って親を失うことは、初めてのことです。喪主というのも初めてやり
ました。これから墓も私が継承します。何もかもが、初めてだらけ。

父を喪失した最初のショックや悲しみは、既に癒えつつありますが、
私は精神を患う母親と同居し介護をしていますが、母が今後どうなる
のか不明です。今の処は何とか落ち着いてはいますが、四十九日を過
ぎた当たりから、どっちの方向に転がるやら、気がかりです。

現在は、四十九日法要のことや香典返しの手配、各種支払や収入口の
名義変更、役所への手続き等(更には準確定申告・相続税の申告)で忙
殺されてます。同居長男の身である私としては、6年前に父の工場を
片付け、このたび父の葬儀を終えて、私の役割の四分の三は済んだか
なという、さっぱりした思いもあります。

古い肩の荷の一端は降りたけど、まだ精神病の母親がいること。そん
なことよりも、自分の生き方をどうするか、本当はそれが一番の課題
なのです。物事は一挙には片付かない。少しづつカタを付けることか
な。

だいたいが、去年心筋梗塞を患った私の命の方も、どうなることやら。
という訳で、自分も「死」に近い方の人間であることに、何故か少し
ホッとしていたりして‥。これから深まる秋に、故人をゆっくりと想
い出してあげたい。
 


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