脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

「三ない主義」

2007年09月17日 00時06分27秒 | 近況
江戸庶民(長屋住民)のライフ・スタイルは、  ・モノをもたない   ・出世しない   ・悩まない  の「三ない主義」であったと、故・杉浦日向子さんは、 ある本に記しているそうです。 (ある本とは、『都市にとって自然とはなにか』(農山漁村文化協会)、  「そうです」というのは、私は未読で、伝聞情報ゆえです。) 私も潔く清貧でありたい方なので、「三ない主義」に共感します。        * . . . 本文を読む

CK異常

2007年09月15日 12時53分23秒 | 近況
一昨日、精神科の診察に行ったら、 血液検査の結果を告げられた。 肝機能悪化、中性脂肪高いと、 主治医は、やや不機嫌そうだった。 AST(GOT)が114(基準上限値は40)、 中性脂肪も上限値より、120位高い。 が、私が目を見張ったのは、 CK(CPK)という項目である。 9220 という四桁の検査値が印字されていた。 正常域値は、男性で57~197らしい。 私の前回の数値は、二桁位だったの . . . 本文を読む

alone together

2007年09月14日 06時53分33秒 | 随想
私の胸には 海がある 波の呼吸を  繰り返す 目蓋の裏には  満天の星空がある 銀色の笑顔で溢れ 煌めいている  私は 優しい夜に囲まれて 青い潮騒を聴いている 星を想う者には  いつでも星空が見守っている  風を感じる者には  いつでも季節の調べが聴こえる  この世の外へと、私は眠る  さようなら、と  目から星の雫がこぼれる  . . . 本文を読む

普通の人

2007年09月12日 19時33分09秒 | 随想
総理大臣が辞任するって、 昼のTVで記者会見していた。 街では号外が出回り、 識者たちは、お決まりの、 イカガナモノカを論評してた。 内閣改造して、所信演説して、 「職を賭して取り組む」とか何とか、 つい先日、言ってなかったっけ? 国会も始まったばかりだよね。 「辞めます」って、 今になって、そんなこと、 きみィ~、困るよぉー、 今溜まっている仕事はどーするの! そんなこと、急に、言われた . . . 本文を読む

脈打つ泉

2007年09月11日 11時36分58秒 | 随想
動き出せよ、体。 駆け出せよ、命。 砂漠を歩いている、 なんて書いているけども、 人間に限らず、体には、 涸れない川が流れている。 いつも日の出の朝焼けに、 赤く染まった無数の川の水が、 誰の体にも縦横に走っている。  心は、そこから泉を汲み上げる。 川はいつも、尽きず流れ続け、 泉も、歌い続けている。 それぞれの、 世界にひとつだけの、 名もない命のために。 人気blogランキング . . . 本文を読む

リベルテ

2007年09月10日 09時46分46秒 | 随想
朝から雨。 が、うれしい。 私は砂漠を歩むものだから。  雨が優美で麗しい! ジムで握力器を握ったら、 右53、左49、平均より高かった。 私は、今まで 何を握り締めて生きてきたのだろう? 憤怒か、憎しみか、哀しさか、淋しさか…。 拳を握るよりも、手を、腕を、開こう。 この尊くも、クソッタレの世界へ。 愛してみようか?  全てのものを … … ?  雨が… 、優美で麗しい。 . . . 本文を読む

夏の黄昏

2007年09月08日 10時56分30秒 | 随想
台風の吹き返しの、風が残る夕暮れ、 電車は、増水した河川の橋を渡った。 着いたホームの雑踏で、夕陽に出会った。 学舎へと通う路上でも、空を仰いだ。 茜色に染まる雲が、いくつもたな引き、 水色をした空との境が、淡い混交を成していた。 水と朱の色の彩りに 私は、切なくも懐かしいギターの音色を聴いた。 近くて遠い空と雲に、胸がときめき、 思い出の中の、メロディーを口笛に吹いていた。  夕焼けの . . . 本文を読む

台風

2007年09月07日 10時07分25秒 | 随想
深夜、木の枝々が 踊るようにしなり 幹を揺るがせていた 木は風の象(かたち)にならう 雨が 古びた工場の屋根を激しく叩き 水しぶきが水煙となって飛んでいく まるで、荒れた海を見ているようだった 風が、地に斬りつけ 水が、地を叩いていく 風も雨も、時に人を鞭打つ 人間のちっぽけを思い知れと でも天は 水と風を用いて 汚れた大気を洗い流し 一過の青空を映し出してくれる 雲の上は、いつでも晴れている 今日の夕焼けは、綺麗だろうか . . . 本文を読む

木との対話

2007年09月06日 09時09分05秒 | 随想
雨上がりの夕闇に 学舎の裏庭はガランと空いていた 背の高い一本の緑樹が目に止まった 木はまるで古武士のように立って見えた 私はそのまま対座した 風は消え蒸し暑い  私は息を殺して間合いを詰めてみた 木はじっと静かだ 木は一向に動じない 世界には、私と木しかなかった 私は帯刀したつもりで 空想の刀の鯉口を切った 鞘を払い、太刀を水平に居合抜きした 一の太刀がヒュッと風を斬る さらに右足を踏み込んで 真っ向から二の太刀を切り下ろした 古武士は曇り空を背に モノ言わず見下ろしていた 私の稚気を、許してくれたろうか 私は木に黙礼して、建物に消えた . . . 本文を読む

流れ星

2007年09月04日 00時17分21秒 | 随想
夜空に赤く、涙が光った。 この宇宙と「さよなら」だね。  星は何処まで落ちていくのだろう? まだ鳴いているセミもいるけど、 こっちの夏も、もうじき終わるよ…。 人気blogランキングへ ブログ村 自作詩・ポエム . . . 本文を読む