TPPで日本の農業が滅ぶ、だから断固阻止せねばならない、という主張には疑問を感じる。なぜ滅ぶのだろうか。もし滅ぶならそれは低品質・高価格の劣悪な食品を国民に押し付けていたということではないだろうか。国民を犠牲にしなければ成り立たない産業なら滅んでも構わないだろう。
実際のところは高品質・高価格か高品質・中価格なのではないだろうか。かつてグレープフルーツやオレンジの輸入が自由化される際に、日本の柑橘類が滅ぶと馬鹿騒ぎしたのは一体誰だったのだろうか。
衣料品を考えても明らかだ。欧米の高級品、あるいは中国の低価格品が輸入されて日本の衣料産業は滅んだだろうか。ちゃんと住み分けられている。
自動車や家電ならどうだろうか。関税が無くなったら国産品は駆逐されると考える人は誰一人いないだろう。滅ぶのは大半の麦のように低品質・高価格でありながら国によるバラマキ行政によって生き延びているゾンビのような粗悪品だけだ。
日本の農業環境は決して悪くない。海に囲まれているので隣国から伝染病が運ばれることは少ないし、それ以上に有利なことは水に恵まれているということだ。年間約2000㎜という降水量は1000mmにも満たない欧米や中国と比べて圧倒的に有利な条件だ。こんな優位性を生かせない筈が無い。よく農家1戸当たりの耕地面積が狭いからアメリカやオーストラリアの大規模農業に太刀打ちできないと言われるが、隔離されていることや降水量の多さは天恵であり、耕作面積の狭さは人災だ。気候に恵まれているのに農林水産省の愚策のせいで農地が統合できないだけだ。恵まれた環境を生かせないのは良い環境に甘えて適切な対策を打たないからだ。恵まれた自然環境と最低の農政こそ日本の実情だ。
圧倒的多数を占める兼業農家と退職後専業農家に対する補助が手厚過ぎるから農地の集約化が促されない。真の農家である専業農家に対する支援こそ急務だろう。中国でさえ農地の集約化が進んでいるのに、日本では政治が集約化の邪魔をしている。水田を票田と考える政治家と省益追求に走る農水省が農業の進歩の邪魔をしている。
実際のところは高品質・高価格か高品質・中価格なのではないだろうか。かつてグレープフルーツやオレンジの輸入が自由化される際に、日本の柑橘類が滅ぶと馬鹿騒ぎしたのは一体誰だったのだろうか。
衣料品を考えても明らかだ。欧米の高級品、あるいは中国の低価格品が輸入されて日本の衣料産業は滅んだだろうか。ちゃんと住み分けられている。
自動車や家電ならどうだろうか。関税が無くなったら国産品は駆逐されると考える人は誰一人いないだろう。滅ぶのは大半の麦のように低品質・高価格でありながら国によるバラマキ行政によって生き延びているゾンビのような粗悪品だけだ。
日本の農業環境は決して悪くない。海に囲まれているので隣国から伝染病が運ばれることは少ないし、それ以上に有利なことは水に恵まれているということだ。年間約2000㎜という降水量は1000mmにも満たない欧米や中国と比べて圧倒的に有利な条件だ。こんな優位性を生かせない筈が無い。よく農家1戸当たりの耕地面積が狭いからアメリカやオーストラリアの大規模農業に太刀打ちできないと言われるが、隔離されていることや降水量の多さは天恵であり、耕作面積の狭さは人災だ。気候に恵まれているのに農林水産省の愚策のせいで農地が統合できないだけだ。恵まれた環境を生かせないのは良い環境に甘えて適切な対策を打たないからだ。恵まれた自然環境と最低の農政こそ日本の実情だ。
圧倒的多数を占める兼業農家と退職後専業農家に対する補助が手厚過ぎるから農地の集約化が促されない。真の農家である専業農家に対する支援こそ急務だろう。中国でさえ農地の集約化が進んでいるのに、日本では政治が集約化の邪魔をしている。水田を票田と考える政治家と省益追求に走る農水省が農業の進歩の邪魔をしている。